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夢みるピーターの七つの冒険

価格: ¥700
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央公論新社
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大人も楽しい童話? ★★★★☆
イアン・マキューアンが子供のためへのお話??
いったいどんな話なんだろう?

正直、彼が子供に向けてというスタンスで小説を書けるのか??

だって、彼の刺激的な処女作(『最初の恋、最後の儀式』)を
自分の子供に読ませたいと思います??

でもね、これはマキューアンの優しい気持ちで書いている短編連作。

大人って仕事ばっかりして何が楽しいんだろう??
世界はこんなにすばらしいのに。

大人は自分が子供だったときの気持ちを思い出すし、
子供に安心して読ませてあげられる。

想像力の翼をうんと伸ばしていいんだよ、大丈夫、人生は、
大人になるってのもそんなに悪いもんじゃないんだよ、と。

大人が読めばそう思う。

子供と一緒に読んで感想を交換するのも、きっと素敵だ。
大人と子どもをつなぐ両方向の架け橋 ★★★★★
自分が大人だからだろうか。これは大人のために書かれた子ども時代の物語に思えてならない。ピーターを取り囲む小さな温かな世界や、時には残酷な子どもの社会、彼自身や家族の心の動きが、簡潔で美しい描写で彩られた珠玉の作品である。題材は変身や透明人間など古典的であるけれど、子どもを取り囲む世界と子どもの空想が時代を超えてそう変わるものではない。子どもたちはいつも手が届きそうで届かないレベルの成長を願っている。そんなつま先立っている子どもたちが世界と対峙するときの「揺れ」が表現されているマキューアンによる小説である。

一方、ロアルド・ダ-ルの愛読者である私の息子はこれはまさしく子どもの物語だと思っている。おそらく親のことを透明人間にしてしまいたいと思っているのだろう。そして、大人の世界にちょっと憧れと反発を感じているようである。

大人は子どもだった頃のワンダーランドを思い出すことで自分自身の「生」を反芻し、子どもは自分を反映する不思議なお話を通して、長いトンネルの先にある大人の世界を垣間見る。この物語は大人と子どもをつなぐ優しい架け橋である。大人用と子ども用の、別々の訳と装丁を是非お願いしたい。本棚の片隅にずっと置いておきたい1冊である。

男の子の冒険の世界へ ★★★★★
おもちゃが動いたり、飼っている猫と入れ替わったり、色んな冒険。
猫が死ぬ寸前に入れ替わってお互いの気持ちを知ったところにはしんみり・・・。大人になった自分の目から大人と子供を見たり、そして赤ちゃんに入れ替わったり、とにかく小さい子供の目の高さになると面白い。わくわくできるそれぞれの7章。

これはイアンの初めての児童文学らしいが、とてもそうは思えない。
本当は絵本としてイギリス・アメリカでは出版されたとか。
是非、自分に子供ができて、大きくなったらこの本を読んで聞かせたい。(と2年前に思ったのだが、今は男の子が生まれて8ヶ月になる。楽しみだ。)

七つの冒険は、この順だから意味がある ★★★★☆
はるharuさんと同じように、初めは「変身」の連発では芸がないな、と思ったのですが、これは、この順にピーターが経験を重ねて大人になる準備をするってところに意味があるのですよ、たぶん。意外性よりも、ゴールを見据えて階段を上っていく感じ。思春期目前の、あまずっぱさがくすぐったい快感でした。

マキューアンの大人向け小説「時間のなかの子供」をよく理解したい人は、まずピーターの冒険をしっかり味わっておきましょう。

七つの冒険は、この順だから意味がある ★★★★☆
はるharuさんと同じように、初めは「変身」の連発では芸がないな、と思ったのですが、これはこの順にピーターが経験を重ねて大人になる準備をするってところに意味があるのですよ、たぶん。意外性よりも、ゴールを見据えて階段を上っていく感じ。思春期目前の、あまずっぱさがくすぐったい快感でした。

マキューアンの大人向け小説「時間のなかの子供」をよく理解したい人は、まずピーターの冒険をしっかり味わっておきましょう。