原作(洋書)を読んでから、日本語で訳された本を読むということに
はまっているので、ソフィー・キンセラの本はすべてこのように
読んでいるのですが、
どうもこちらの方は原作と比べると省略されている部分があるようです。

しかも、結構重要なことが省略されていて、びっくりしました。

ソフィーの本の中で一番読みやすかったけれど、一番共感ができない話でした。

シンデレラストーリーですね。すっす読める作品でした。
知らない人に自分の秘密をぶちまけるシーンがとても可愛かった。
そしてその秘密をぶちまけた人と今後かかわりあっていかなくてはいけない顔面蒼白な場面は目を閉じると思い浮かびます（笑）。自分がそんな立場ならこの主人公のように開き直れない・・・
とにかくエマの素直で率直な女の子っプリがとても興味をそそりました。
最後まで楽しめて面白い本だと思いました。

飛行機が苦手なエマは、出張の帰りに飛行機の乱気流に巻き込まれ、ああもう死んでしまうんだとばかりに、パニックになって隣の男性に今までの人生について、ペラペラと喋ってしまう。
普通だったら言わないような、恥ずかしい秘密も含めて。

後日突然その秘密をしゃべった相手がオフィスに現われて…。

男女の間で、もし秘密無しで恋がスタートしたら。
秘密を全部知られてしまっていたとしたら最高に恥ずかしいだろうなぁと思うけど、長期のパートナーとしては駆け引きしなくていい分案外うまくいくかも。

途中ＴＶを通してのハプニングではエマにひどく同情しました。
『レベッカのお買いもの』シリーズもおもしろいけど、本作もとてもおもしろかったです。

全体のラインは、王道、シンデレラ的ラブコメ。
ふつうの女の子が、偶然知り合ったカリスマ社長と恋に落ちる。

ひとつ大きく異なるのは、エマの秘密がお相手のジャックにすべて知られていること。
二度と会うことはないと思っていたとはいえ、
体重から、彼氏の不満、同僚へのちょっとした仕返し、家族のこと。
すべてを話したエマは、ジャックとの恋が進むにつれ、
「秘密を知られている」エマは、いらいらはらはらして。。。

はじめのページから「エマの秘密」が羅列されているのですが、
その「秘密」をにひかれて、本を購入しました。
すごく、魅力的でかわいいなあ、と。
反面、「わかるわかる」という「秘密」もあったので、
その秘密を受け止めて、解決に手助けしようとしてくれるジャックに
ほわーんとしました。

お洒落ぽくて、笑えて、読後も楽しい。
読んでよかった!本です。

誰しも持つ秘密をテーマにしたお話。
ひょんなきっかけで、お金持ちの男性と恋に落ちるありえないシンデレラストーリーです。ただし女性向けのシンデレラストーリーと侮るなかれ！面白いのはもちろんのことホロリとしたり！
読み出したら止まりませんでした。同著者の「レベッカのお買い物日記」があまり好きでなかった人にも読んでもらいたいです。

あまりに普通で、成功した従姉と比較されるエマ。だからといって仕事をバリバリ頑張るわけでもない(笑)　夢見がちで！
秘密や隠し事が絡むと重くなりがちな人間関係を軽いテンポで読ませます。

それにしてもこうした女性向け小説ってかなり赤裸々です。なんだか他人の日記を盗み見ているような気恥ずかしさを感じます(私だけ?)。