ScriabinのスペシャリストといえばやはりHorowitzである。唯一無二の光沢と色彩を持つScriabinの「神秘和音」を現世に降臨させるのはHorowitzの壮絶なピアニズムである。特に復帰直後に録音されたピアノ・ソナタ第5番は「究極のScriabin」と呼ぶにふさわしい巨匠Horowitzの渾身の名演奏であるといえよう。