なんだか可愛くて、癒し系なアルバム。
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この『恋愛事情-』は、まだ数少ない辛島先生のアルバムの中でも一番お気に入りです☆
全部良い曲ばかりなんですが、個人的には「Friends」「プロミス・タワー」「Be with you」「愛すること」「星に願いを」が好きです♪
特に「プロミス・タワー」「Be with you」は曲調は違いますが、どちらも幸せ感に満ち溢れた癒し系の曲です。癒されたい時、よく繰り返して聴いてます。なんだか優しい気持ちになれます。
「愛すること」は人を愛することの切なさ、苦しさ、儚さをうたった名曲。人を愛する気持ちの大切さが伝わる、彼女にしか歌えない曲だと思いました。
ジャケット写真や、ブックレットの辛島先生がすごい可愛らしいです。もしかしたら、彼女にとって一番充実していた時期だったのかもしれません。それくらいに曲も本人もイイ感じです♪
このアルバムを聴いていると、恋愛っていいな、したいな、と思わせてくれます。
そんな癒し系の、彼女の可愛らしさが全面に出ている充実した素敵な一枚、是非おすすめです!
もうひとつの素顔。
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しっとりとしたさり気なさに、心の奥底にある無限のパワーを合わせて、控えめ且つ確固たる女性像を演出する辛島美登里。バラード中心に様々な音楽ジャンルをかけ合わせて、独特の曲を提供し続ける彼女のアルバムの中でも、この「恋愛事情」は、女性の力強さを全面的に押し出した作品だ。お勧めは、「プロミス・タワー」「愛すること」「哀しみのDestiny」。いずれも澄みきった彼女の歌唱力を余すことなく引き出しており、特に「哀しみのDestiny」は、哀しくとも自立精神を忘れない姿勢の描写が素晴らしく、小さなエッセイを読んでいるように思える。シングルで先行発売されている「愛すること」については、愛されるより愛することに人間の価値観を置いた名曲。収録されている全ての曲が、何かを考えさせられる社会派ミュージックと、全ての曲を聴き終えた後に気づかされるのは、やはり心の根底を歌う彼女の才能と努力の所産であろう。発売された当時の時代背景は、まさに「不景気」のプレリュードが鳴りっぱなしであったことから、リスナーを元気付けるための彼女からのエールだったのかも知れない。音質も良好で聴き逃せない曲ばかりのため、未所有の方は今のうちに購入したほうが良いだろう。