論語に親しむ
★★★★☆
「論語」に親しむには良書です。
難しすぎず、かといって簡単すぎず。
適度な文量で読みやすいです。
「論語」といえば、孔子というのは知ってる方も多いと思いますが、
ちょっとページをめくって少し読んでみるのもいいと思いますし、
ちょっと教訓じみたことを子どもに話したり、自分の人生訓にするのもいいと思います。
手軽に論語に親しめる、おすすめの一冊です。
とてもわかりやすい
★★★★★
『論語』というと小難しい感じがしてなかなか手が伸びないけれど、
この本はとても簡潔明瞭に説明がされていて、読みやすいです。
実際ほかの『論語』の本を見てみると、どうしてこんなに面倒な言い回しをするのだろう、と思います。
より多くの人が、必要な言葉を得られるように。
そんな著者の期待が感じられます。
文字が大きくて中高年に読みやすい、という点ももちろん良いですが、
学生が持ち運べるように文庫版もあったらいいな、と思いました。
生涯にわたって何度も読み返すべき本です。
活字の大きい書き下し文
★★★★★
本書の特徴は活字の大きいことです。いわゆる中高年層の読者を想定して作られているようです。「書き下し文」は特に大活字でインパクトがあります。書名にかむっている「すらすら読める」はルビが付いていること、平易で分かり易い解説を意味しているのだろうと思いす。
一冊の本を持って行くなら必ず「論語」と明言する著者は、論語を一途に研究した学者であります。本書構成も原典20篇に順うものでなく、独自の構成で「論語の名句」「論語を読む楽しさ」「自分の幸せだけでいいのか」「他者の幸福を求めて」「学ぶとは何か」…「愛と死と孝と」の11部門に再構成していて、自家薬籠中のものになっているのだなあと感心させられます。
心に深い悩みのある方は最終章から読まれたい、と書かれているので、読ませていただきました。
子が親に対して愛情を尽くすことだけが「孝」ではなく、祖先祭祀をきちんとすること、子孫一族が増えること、これらがかなわなければならないことを教えられました。難しく言えば〈生命の連続の自覚〉ということになります。