ファミコンで発売された『ドラクエⅣ』を、プレイステーションでリメイク。この作品から商人のトルネコ、おてんば姫のアリーナなどのドラクエの個性あるサブキャラクターが登場した。また、モンスターが自分の仲間になって一緒に闘ってくれるというシステムもこの作品からである。シナリオはそのままにグラフィックは『VII』を踏襲し、3Dの街並みやダンジョンは使用ハードの進化同様、大きな進化を遂げている。
この作品は5部構成となっていて、それぞれに主人公が異なり、章が変わればレベル1から始めなければならない。そして第5章でそれまでの主人公と、このドラクエⅣ本来の主人公が遭遇し、さらなる敵と戦っていく。「天空3部作」と呼ばれるその最初の作品であるが、その斬新なストーリー展開は色あせていない。初めてプレイする人はもちろん、ファミコンで遊んだ人にも楽しい冒険となることだろう。(樋口浩二)