蔵が12あるけれど、最後の12番目の蔵はあけていけません。と言われます。壱の蔵にはお正月、弐の蔵には節分と季節の行事を楽しむ風景がはいっています。絵の手前には、蔵の格子戸が黒く描かれているので、絵本を見ている私達も、蔵を覗いている気分です。
今はちょうど3月なので、参の蔵のお雛様をかざっている場面を娘がよろこびます。「灯りをつけましょ…」とページを開くと歌いだします。 大人の私は、うぐいすが悲しげに鳴いて巣をとびさっていくのが、なんともものがなしいのですが、子どもはそうでもないようです。