Loveless
★★☆☆☆
この作品の存在を知ったのは、タイトルをそのままバンド名にしてしまった伝説のバンド、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインから。
ジェイソンがホッケーマスクにチェーンソーに対して、『血のバレンタイン』の殺人鬼は炭鉱夫姿でツルハシをブンブン振り回す。
ツルハシなんか食らったらどうなっちゃうんだろ……という僕の陰険な想像力を刺激してくれるかと思いきや、「肝心のシーン」は映っていない。
おばちゃんを○○○に突っ込んだりと、結構殺しの手段は陰惨なアイデアに富み、多岐にわたるにもかかわらず、そのどれもが「映っていない」。
何か食い足りないまま炭鉱での殺人鬼との攻防を見ておったわけですが、結局殺人鬼の正体は見る者を完全に置き去りにする強引なスピード感で開陳! 正体明かさなくても良かったんじゃねと、ぽかーんとさせたままテーマソングでやり逃げされた次第。
確かにゴア・シーンが青少年に与える影響は、決して良くはないかもしれない。
ただ、「殺し」はホラーの監督にとって変態性の露見であり(全然擁護できてない)、美学の結晶だったりする。
それはまさに、この映画の心臓をえぐり取るに等しい。
それに今のホラーの方が圧倒的にグロいわけで、一体誰に遠慮したのかもよく理解できない。
字幕がなくても、ストーリーはわかります
★★★☆☆
同時代の代表的なスプラッターと比べると随分と生真面目な印象をうける。観客に気楽さを与えず、登場人物たちの苦悩のあれやこれやを真顔で訴えてくる脚本には、70年代のトーンが色濃く残り重苦しい。それによって残酷場面もさらに陰々としたものに感じられるのだが、そうして80年代のモダンからはぐれてしまったところに『血のバレンタイン』の個性が成り立っているのではないだろうか。マスクを取られた殺人者の目に浮かんでいたものが狂気ではなく、深い悲しみであるのが憐れみを誘う。ここに、この映画の滋味がある。
海外盤BDを視聴。暗い場面ばかりだが画質は良好で、少しもストレスは感じない。本編にカット場面の挿入が可能。カット場面の画質は粗いが、繋がりにおいて大きな違和感はない。
30年も前だから仕方ないよな
★★☆☆☆
TVで観たのは随分昔の事なので、皆さんが言われるカット云々は
あまり気にはならず、ただ単純に古臭さを感じてしまう。
先日リメイク版を観たので、余計にそう思う。
約30年も前だから仕方ないか(笑)
発想自体が面白い。
★★★☆☆
この作品のファンの方は皆一様にカット版であることを嘆いておられますが、私は全く知識がなかったので、この時代のものとして十分に楽しめました。
勝手な憶測ではありますが、残酷描写に関しても、あのつるはしの利用法からして、こうなるのではと想像もつきますし、何より現在のCGが多様化されている現代に比べればやはりダミーや血のりを駆使した撮影になるのは必然と思われるので、むしろこの作品のストーリーの奇抜さに度肝を抜かれました。
値段的には購入かレンタルか微妙なところですが、決してつまらない作品ではないと思います。
カットされてるのは○○です。
★☆☆☆☆
スラッシャー映画のスラッシュ場面=残虐シーンを全カット。
おハナシ自体はたいしたことないんだから、そこを見せなきゃ
どこに商品価値があるんでしょうか。とはいいながら、
先頃豪華版としてリリースされた北米盤は、マスターの都合で
カットされた場面だけ極端に画質が下がる、というものでした。
確かに国内メーカーにやる気があったとしても、そういう不完全な
形でのソフト作りに抵抗があったのかも?しかしながら北米盤は
「削除シーン」として別にあるだけでなく、いちおうちゃんと
映画の中でシームレスに見られるようにしてあります。
さらに特典もイッパイ。日本語字幕なくとも、見てればスジは
だいたいわかります。しょせんたいしたセリフとかないし。
買うならネット専門店にて北米盤、千数百円。