この2巻に
★★★★★
大好きなシーンがある。
ヒグマドンとモンちゃんが遭遇するシーンだ。
両者ともに人間の創造を超えた存在であり、
それらがぶつかり合うシーンは圧巻である。
そんな緊張したシーンの中にフト、
現代社会の象徴であるラジオの(しかもコメディー番組の)音声が紛れ込むのだ。
バカバカしいラジオの音声はモチロンシリアスな場面には場違いだし
フワフワと浮いたような不安定な気持ちになった。
しかしなんか、リアルだった。
われわれ日本人ががラジオやらテレビやらでアハハと笑っている間にも
(その笑いのために時に死者を冒涜さえするのだ。)
この地球では絶えず真剣に生と死がせめぎあっていることを
忘れてはならない。
本書にそう説かれた気がした。
ホントにすごい漫画です。