ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットらオールスターが集まった前作。このパート2は、同じメンバーが再集結したうえ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ヴァンサン・カッセルらが加わり、さらに豪華キャストになった。前作で奪ったカジノの大金を返せと脅されたオーシャンらは、ヨーロッパへ渡り、泥棒を繰り返す。そんな彼らに、ヨーロッパの大泥棒が「秘宝強奪で勝負しよう」と持ちかけてくる物語だ。
アムステルダム、パリ、ローマ、イタリアのコモ湖畔と、背景がロマンチックになったうえ、オーシャンらを追うユーロポール(ヨーロッパ警察機構)の捜査官と、ブラピ演じるラスティーのロマンスも進行。マット・デイモンのコミカルな存在感は、さらに際立ち、ジュリア・ロバーツの思わぬ活躍(観てのお楽しみ!)など笑える要素も倍増された。問題は肝心の秘宝強奪で、オチが分かっても、しっくりこないのが残念。ただ、そのマイナスを差し引いても、俳優たちの、演技とは思えない掛け合いに引き込まれるのは確かで、これはオールスター映画の醍醐味だろう。ソダーバーグ監督が、さり気なく挿入するこだわりの映像も見逃さないでほしい。(斉藤博昭)
仲間が多い割には大半が「見せ場なし」です。ブルース・ウイリスが本人役で登場は笑った。
★★★☆☆
犯罪ストーリーなのに「ドンパチなし」というのが珍しい「オーシャンズ」シリーズ化か?
前作でまんまとカジノ王から金を奪ったオーシャンズ11だが、半分マフィアのカジノ王は追手を差し向け、11人全員の居場所を突き止める。
「泥棒集団」ではあっても「武装集団」ではないオーシャンズは、力ずくで来られると弱い。
とりあえず盗んだ金に利子付けて返済すればカジノ王も「不問」に付す・・・ってわけでのメンバー全員にオーシャンの妻「テス」を加えての再集合。期限は2週間。アメリカ国内での仕事はもう無理・・・・ってことで欧州が舞台です。
とりあえず紹介を受けた仕事で苦労して富豪の屋敷に忍び込んだのに、お宝は先に同業者の泥棒に奪われていた・・・・・。時間も無いのに「とばっちり」で天才泥棒貴族と勝負することになる・・・・なんて「さながらルパン三世」です。
泥棒としての技術なら天才怪盗のほうが上のようでしたが・・・それに対してのオーシャンズが使った手は「場外乱闘」に等しいやり方。
メンバー12人もいて、実際の見せ場は数人のみ・・・ってのは前作から続く欠点ですが、この作品でも全く改善はされておりません。
やっぱりメンバー多過ぎでしょう。これで各個人がそれぞれに「独自の超能力」でも持っていればまた話は違うのですが、あるのは現実的な犯罪能力なためか映画とした場合に「演出力不足」に見えてしまう。
テスがハリウッド女優に化けて、たまたまブルース・ウイリスと鉢合わせするなんてアリ?
外部要因のウルトラCで勝っちゃうのは、ちょっと残念。仕事をみたかった。
★★☆☆☆
前作オーシャンズイレブンは、テンポの良さと各人が「仕事師」とし
ての役割分担を目的に向かって黙々とこなすところに魅力がありました。
今回はオーシャンズのメンバーが仕事をしたというよりも、外部要因
で勝ってしまったという内容。13では各人の仕事がみれるのでしょうか?
2枚組みにする意味が・・・
★★★☆☆
本編は「11」の設定を何とかまとめてヨーロッパに持ち込んでおり、出来もまあまあ。ジュリアとブルース・ウィリスの掛け合いなどコメディ色も強くなった。でも、ダニー・オーシャンはやはりラスベガスにいなくては!シナトラのブランドだからね。ルパン3世のようなノリの脚本は、もともと「12」のために書かれたものではなく、「12」にアレンジしたもの。セット撮影とはいえ、ラスベガスに帰った「13」は面白かった。24時間眠らない街でのオーシャンズこそ、オーシャンズ。ところで、特典のディスクはこれ一枚で納まるんじゃないの、と思えるほど貧弱で、ソダーバーグ&クルーニーらしからぬものだった。「13」は改善してほしい。
この映画は、楽しい映画。
★★★★★
この『オーシャンズ12』はどうも評判が悪い。
僕個人が考えてみると前作のようにオーシャンズ全員の活躍があまり観られなかったような気がする。
連携プレーにもスピード感が感じられなかったかなという印象。
でも個人的には満足できる作品。
この映画の中には前作から続く遊び心を感じる事ができるし、オーシャンズシリーズ特有の雰囲気が常に漂っている。
また音楽が映画を立派に支えているところも素敵である。
最後にブルース・ウィリスが出演しているが、設定が何とも言えない笑いを誘うところも良い。
ただ最初に述べたように観る人それぞれで意見が分かれてしまうのは仕方のないことだろう。
オールスター映画の醍醐味としておこう
★★☆☆☆
昔から「アイドル映画」というジャンル?があって、脚本がひどかろうが、ファンが楽しんでくれさえすれば良いという流れはあった。
だから、11人も居る「仕事仲間」のうち、活躍するのが有名でギャラの高い一部の仲間のみ、という路線も仕方ないし、ビックリするような仕事の手口(あり得ないセキュリティ)も誰も気にしないだろうと...。
さらに「○○に似ている」というくだりのアホらしさ。
これはまさにアイドル映画そのものである。
アイドル映画だから、巨額を投じても回収できるし、さらなる続編も作っちゃう。
きっとクルーニーさんやピットさんやディモンさんが「アイドルでなくなる日」または「当人たちが飽きるまで」このシリーズは続くんだろう...いや、続いてしまうんだろうか...んー。
でもタイトル曲は好き。着メロもいまだにコレ使ってます♪