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現代英文法総論

価格: ¥5,460
カテゴリ: 単行本
ブランド: 開拓社
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理解を深める ★★★★★
某大型専門書店であれこれ文法書を選んでいて最終的に残ったもの。種々の表現(進行形とか受動態等々)が、話し手が何を意図し、重視しているかなど、どういった状況で適切/不適切になるかを明確な視点でわかり易く示してくれる。特に英語の最も難しい部分について重点的に突っ込んで書かれていると思う(訳者のことばに「少なくとも、時制・法・相の扱いに関する限り、現代英文法界における金字塔とされる Quirk et al. も遠く及ばない」とあるが、実際その通りと思える:筆者は Quirk を持っていないのだが)。

最初の方では言語学の専門用語などもでてきて難しそうだが、難しい理論展開といったものではなく、筆者も含め、一般人に理解しやすい内容。また、興味のある部分だけを拾い読みすることもできる。大量の例文が出てくるが、いちいち訳はついていないのである程度英語に習熟した人向け(高校レベルなら OK?)。

例えば未来進行形の用法(のごく一部)として次の様な例文と解説が挙げられている:
『「通常の経過」の含意がはっきりしない場合、未来進行形は、純粋未来を表すだけである…(中略)…
(a) Goodbye. Will you be coming back to England next year?
(b) Goodbye. Will you come back to England next year?
(a) の文は、情報を聞き出す疑問文としてしか理解されない。すなわち話し手は聞き手の翌年の計画について失礼にならない様に聞いているのである。これに対し (b) の文は「来年戻ってくるつもりがあるか?」という意味に解される可能性があり、聞き手に圧力を加えることにもなりかねない。したがって (a) は (b) よりも気配りがきいているといえるのである』
こういった解説がぎっしり詰まっており、本当に参考になる。教授者必携などとエディターレビューにあるが、むしろ学習者が真に知る必要がある部分が書かれている様に思う。

教師必携書 ★★★★★
この本はわたしにとって教師必携の書物のひとつであると確信した本でした。