読み聞かせにも最適
★★★★★
1年生の前で2回読みました。
夏から秋にかけて読むと臨場感たっぷり。
子どものノリも違いました。
絵が大きくてはっきりしているので、大勢の子どもの前で読んでも、
端っこからでもはっきりと絵が見えて楽しめます。
個人的には「よだかの星」に似た要素を持っているな〜、と思います。
それがあっけからんと明るく描かれていて小さな子供にもわかりやすいです。
大人が読んでも感動です!
★★★★★
子ども向きの絵本か・・と油断してたら、感動しました!
力強いタッチの絵に、淡々とした文。
最後は涙が出てしまいました。
世の中うまくいかないことだらけだけど、がんばって生きてみよう!って思えます。
落ち込んだときに読むとすごく元気が出ます。
バッタの躍動感が素晴らしく力強い本
★★★★★
一匹のバッタが、これほど力強く描かれた本はあったでしょうか?
バッタといえば他の生き物のエサ的存在ですが、どっこいこの本は違います。
あらゆる脅威に怯え、ちぢこまって隠れ暮らしていた生活に嫌気が差して、
バッタは勇気を出して飛び跳ねます。
かまきりに見つかってもかまきりをバラバラにし、鳥のそばをすっとんで行き
不器用な羽を使って、懸命に飛んでいきます。
小学校で読み聞かせをした時は、かまきりに体当たりしてバラバラにした
シーンで、男の子達から「すげえー」「バラバラだ!」などと歓声があがりました。
子供達は、とにかくダイナミックな絵とまっすぐなストーリーに圧倒されて
いたようです。
子供も「面白い!わくわくする」と絶賛していました。
華麗に飛ぶ蝶に飛ぶ姿をバカにされても、バッタは遠くへ遠くへと飛ぶ。
ラストでピンクのバッタ(たぶんメス)と寄り添っている姿がほっとします。
低学年では絵がちょっと怖いかな?とも思うけど、もう少し大きな子達でも
バッタの勇気と迫力が伝わると思います。
とにかく、画面から飛び出さんばかりのバッタの生命力、躍動感に溢れる描写は
他の絵本に類を見ない大迫力です!!
疲れている大人も力づけてくれる、絵本の大傑作だと思います。
一冊の映画
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ノンフィクション作家の柳田邦男さんが「大人にも絵本が必要だ」と言っているのを、NHKラジオで聴きました。それで知人から奨められたこの本を購入しました。読んでみると、怯えて隠れ住んでいたバッタが、決意をして難敵を打ち倒し、自分の人生を勇気を持って進んでいく物語りでした。きれいな絵でもない絵本ですが、生命の躍動が感じられ、大人の自分も大変感激しました。一編の映画を観ているみたいです。大人向けの絵本として最大限にお薦めしますし、もちろん子供にとっても元気が湧いてくる本です。絵本にっぽん賞を受賞しているこの作品は、あなたのお子さんを元気いっぱいにしてくれると思いますよ!!
コンキチ&ナターシャの絵本ナビ
★★★★★
コンキチ :「第11回絵本にっぽん賞」を受賞。その他
「小学館絵画賞」「ボローニャ国際児童図書展
〈グラフィック賞推薦〉」などを受賞した作品です。
まさに日本の絵本の傑作といえる出来ですね!
ヘビやカエルなど敵におびえて暮らしていた
バッタくんが自分を変える旅に出るロードムービー的な
作品です、一歩前にと読者の背中を押してくれる素敵な
作品ですね。
ナターシャ:この作品「みんなのうた」で小室等さんによって
歌われましたね!単純な作品ですが、今の自分を
打破するという父性に根ざした感性が新鮮です。
100点満点の作品ですね。
コンキチ :今まで読んだ絵本の中で私も一番好きです。
感覚で読む絵本という言葉がふさわしいです
絵の迫力に圧倒されてしまいました。
父性の感性にあふれた作品は絵本の世界では
まれですので、男の子に読ませたいと思いました。