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還暦航海

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 牧歌舎
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父親の姿 ★★★★★
海外に出て行く日本人の後姿は「引退」とは思えない。日本にしがみつく日本人は、海外でも日本人街に多い。多くの在外日本人は嫌な論理を持っている。彼らは日本企業にパラサイトしているだけで、「俺たちが不遇なのは日本企業が賃貸しているから、それは小泉が悪い、福田が悪い」という論理に。その上で「小泉攻撃本」を日本国内で企画する愚かな在外日本人までいる。しかるに、この筆者は違う。この人物だけは違う。父親として子供を育てるために日本から出て新天地を開拓している。グリーンカードだろうがなんだろうが、独立独歩の精神には敬服するとともに共感した。
還暦航海 ★★★★★
その題名の通り、人生の節目である還暦に行ったカナダ西海岸バンクーバー在住のある実業家の航海日記。航海中に起こる様々な出来事、海上でのトラブルからクルーとの会話、また日々の食事に至るまで、全ての出来事に対しての詳細な記述に、様々なことにこだわりを持って生きてきた著者の半生が非常によく表れているように感じた。この作品は単に航海の記録というよりも、航海を通しての出来事一つ一つに著者の豊かな感性、ユーモアが散りばめられているので、セーリングの経験が全くない私でも「人生日記」として楽しめた。

多様な年齢、国籍、経歴を持つクルーが織り成す航海劇を読み進めるうちに、ふと、今自分は何かに夢中になっていることがあるのかと考えさせられた。このクルーたちの様に、何歳になっても子供の頃のような冒険心を持ち続け、新たなことに挑戦し続ける態度を忘れたくないと感じさせられた作品である。



セーリングと人生 ★★★★★
セーリングの魅力そして難しさを分かりやすく、かつ体験談として読者に対して訴えかけてくる非常に良い作品であると感じた。私自身がセーリングを始めたばかりの新米であるため、実際に臨んだセーリングを航海日記として詳細に記しているこの本は何よりの教本になった。

また、自分の父親と同世代である筆者の考え方・生き方に強く魅力を感じることとなる一冊でもあった。セーリングをやっていない人やすでにベテランの人であっても、この航海に至る経緯や航海を通じて直面する苦難を乗り越えていく様が描写されており読めば読むほど引き込まれていく作品であるだろう。そして最後に筆者の友人のジョージの話も真実の歴史を知ることができる意味でも大きなインパクトを与えられた。第2次世界大戦中のバンクーバー在住日本人の苦難、負けることなく戦い続けた日系人の心、カナダという国の奥深さ、そして何よりジョージが過ごしたバンクーバーから南太平洋までの航海は私に人生のすばらしさを感じさせた。

セーリング関係者はもちろん、人生で悩みを抱える多くの方や日々の生活に飽き飽きしているような方に様々な人生の教訓と爽快さを体感させるおすすめの本である。
道楽は必要だな ★★★★★
人生は冒険、生きることは挑戦だ、と著者は言う。人間、第3コーナーを回った頃になると、つい守りに入るものだが、ここからが充実した人生を全うする分かれ道だと思った。たかだか60年を生きて来ただけで、知っていることは僅かである。もっといろいろなことを知りたい、見てみたい、やってみたい、でも決して無理はせずに。同じ世代の私には目から鱗の本でした。日本の近海に出ただけで鯨の群れや夜光虫に会えるなんて。かなり緊迫したシーンでも食べることだけは忘れずに、何やら美味しそうなものを作っている著者の姿も真剣なだけにユーモラスで、とにかく一気に読んでしまいました。第3章の長老ジョージの物語には只脱帽です。