待望のDX盤登場である…と期待していたが、肝心のリマスター（…の筈）に落胆してしまった。前作までのリイシューDX盤は素晴らしいリマスターだったことから、今回も当然のつもりでいたのに貧弱なサウンド…。音が聴こえてこないといっても過言ではない。映像以外に貴重な音源収録が魅力でもある今作の筈が台無しである。アルバムジャケット別テイク等の音源以外にも魅力あるパッケージだが、やはりクリアーな最新リマスターサウンドでDURAN DURANを愉しみたかった。

　ボクにとりましては、大変懐かしく、そして、生涯、決して欠かせないアイコン（商品）です。

　1986年、Duran Duran（以下DD）が二分した後の、再出発作品です。そして、分裂後にメンバー2名の脱退という“大損害”を被りながら、然し、彼らのキャリアのなかでも、最高傑作！と断言しても過言ではない程の、出来栄えをもってミュージック・シーンの最前線へと舞い戻ってきてくれたという、驚嘆の事実があるのです。

　いきなり冒頭の、自虐的ともとれる「Notorious（悪評高い、という意）」から、彼らの本領全開です。彼らがデビュー以来、持ち味としてきたダンサブルさに、洒脱さをメロディー、歌詞、プロモーション・ヴィデオと存分に放出。ヴォーカルのサイモンが特に好んだ3曲目の「Skin Trade」等も、ブラック・コンテンポラリー寄りの佳曲で、最もベーシックとなったアルバム・ヴァージョンにて、既に非常に完成度が高い！

　ボク個人は6曲目の「Vertigo（めまい）」や8曲目の「Meet el Presidente」、それに続く名曲「Winter Marches On」、締めくくりの「Proposition」での絶妙な曲間のドラミング等々、聴きどころ満載なのですが、「Duranies」とまで呼称されるコアなファンの間では、「American Science」（2曲目）の人気が絶大のようです。

　本作以前の3作に耳慣れた方々には、拍子抜け、といったところもおありでしょうが、本作は、大変前向きな意味での“脱皮”、“成熟”を見せ付けてくれる作品です。現在（09年04月時点）でも、国内盤は発売されていることと思います。これを聴きこなせないようでは、まだまだ「子ども」、と言われてしまっても、仕様の無いほどの仕上がりです。

　イカしたお兄ちゃんたちは、こうでなくちゃあね！という教科書的、お手本的な、名盤中の名盤ですな。

好きになれなかった(T_T)。10年くらいたって、「意外とシブイやん(*^o^*)」と、思うようになり、いまはデュランデュランといえばコレを聴いております。さしずめオトナになったデュランデュランか。ブラックコンテンポラリーの薫りがプンプンしてます(●^ω^●)。2曲目に注目です。かっこいい。

Beatlesで例えるなら、「SGT.PEPPER'S〜」にあたる作品ではなかろうか？
サウンド、アレンジ、メロディその他全てが深い。
まぎれもなくDURAN DURANの傑作。

ファンクやブラックのイメージが漂う4thアルバム。前作のニュー・ロマンティック路線とはうってかわった内容だが、洗練された楽曲が多い。"Notorious"などメロディーが際だっている。クオリティーは高い。