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刑法総論講義

価格: ¥4,515
カテゴリ: 単行本
ブランド: 成文堂
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第3版にさらに期待。 ★★★☆☆
いわゆる「行為無価値論」に立脚するわかりやすい体系書である。
従来の同理論に比べ,倫理性・道義性が薄まっているので,大谷教授の教科書などに違和感のある受験生にはお勧めかもしれない。
ただ,「新司法試験考査委員」の基本書として早期に出したいという出版社の意向もあったのかもしれないが,初版(平成7年)以降の判例が2件しか追加されていない(最決平9・10・30,最決平16・3・22)ことなどからすると,あまり実質的な改訂はされていないのではないか。
いずれにせよ,次回は,新判例への言及のほか,山口説や井田説など新しい議論への応接も含めた改訂を期待したいところである。
行為無価値支持者最高の基本書!! ★★★★★
川端先生は団藤弟子です。
したがって(団藤弟子の中で、1部の弟子は結果無価値論者なので、したがってという表現は必ずしも正しくないかもしれない)、行為無価値論者です。

違法性の判断において一般人の立場から行為規範を基準にするために、行為時判断を徹底している。
そして、主観的違法要素の話になると、結果無価値論者も不法領得の意思を認める事に「論理の一貫性がない」と切り捨てる!!
ここら辺が、行為無価値論を支持する者にとってはかなりアツいところである。

そして、一般人の立場から行為時判断を徹底するがゆえに、「二元的厳格責任説」が登場すると私は考えている。

共犯論においても(何度も繰り返すが)、行為時判断を徹底するがゆえに行為共同説になると考える。
以上より、行為時判断を徹底した、論理が首尾一貫した基本書であることが分かっていただけると思う。

ただ、論理が首尾一貫しているが故に、初学者はちんぷんかんぷんになると思う。
この時は、川端先生の「レクチャー刑法総論」をおすすめする。
行為無価値の固い体系書 ★★★★☆
現役の行為無価値論としては、井田教授と共に数少ない体系書。
学説史への言及も多く、いかにも学者の本という雰囲気が漂う「固い」教科書である。
しかし、文章自体は理由づけも含めて非常に丁寧で、川端教授の見解も慣れれば極めてわかりやすい。どちらかといえば行為無価値論を徹底し、刑法の「行為規範性」(簡単にいえば、一般市民の行動の指針となる、という意味)を重視する筋の通った学説である。受験的に川端説で一貫した答案を書くことも十分可能と思う。

学説の分類としては、大塚、藤木、平野の各博士の影響が強いように思える。二元的厳格責任説については藤木博士の、行為共同説については平野博士の見解に影響を受けていることが明らかである。

ただし、最新判例の引用が少ないのと、受験向けの論点が一部抜けている部分があるのが難点。したがって、判例百選などとの併用は必須である。
未完成草稿? ★☆☆☆☆
重要な項目で、抜け落ちがある。例えば刑法3条属人主義を説明した項目では、殺人が抜け落ちたりして信用性にまったく欠ける。これくらい常識だろうと考えて書いていないのかもしれないが、初学者は自分知識に自信がもてなくなるので、参考書としては現在のところ落第である。草稿としては、最高のものだが、完成品ではない。
良い!!!! ★★★★★
論理の筋道の理解に有用。
通読するほどコンパクトではないが、詳しく調べることができる。もっとも、分量のわりには読んでて疲れない。文章もイメージとは反対にわりとわかりやすい。個人的には民法の我妻先生の『民法案内』と同じような印象を受けている。
刑法総論の骨太の理解が得られること間違いなし。
司法協会『刑法総論講義案』を通読しつつ、調べるには本書を辞書として使うというのが個人的にはよいと思っている。
ついつい熟読してしまうと川端先生の首尾一貫した理論にメロメロになる。
なぜこの論点が問題になるのか。そしてこの問題点をクリアーするにはなにを克服しなければならないのか、という点を悪く言えばネチネチと、よく言えば完璧な論理で説明されている。
個人的には共犯分野の理解がかなり進んだ。
基本書の大切さをこれでもか、と知らされる一冊である。