そこには万能な超兵器などはなくて、
実際の論理に則して動きを制限された潜水艦と、
そこに乗務する人の、圧迫感、閉塞感、緊張感といったものがある
下巻に入り物語も佳境へ 潜水艦戦で魚雷も飛び交う
しかし、リアルな背景の上に描かれているのは人
たくさん出てくる個性的な登場人物に引き込まれました
おもしろかった
今度は、英語版を読んでみたい。
潜水艦をはじめとした兵器のみならず、戦術、戦略、各国の政治、経済、社会背景や、人間の心理・生理等を綿密に調査して書き上げられた本書は、潜水艦と言うネガティブな兵器をメインにした物語であるにもかかわらず、読者を一気にその世界に引きずり込む。レッド・オクトーバーのラミウス艦長をはじめ、多数登場する人物のキャラクターが非常に立っていて、読んでいても苦にならずに、すっと入ってくる。また本書以降の著者の小説にも登場してメインとなるキャラクターもいるため、本書はトム・クランシーの一連の小説を読むための手引書にもなる。軍事関係の小説が得意でない方にも十分読み!こなせる本であるため、幅広い読者に読んで頂きたい本である。読み終えた後の爽快感と著者の次作を読みたい衝動にかられる事は間違いない。上下巻で構成されるストーリーの下巻。