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レッド・オクトーバーを追え (下) (文春文庫 (275‐52))

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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潜水艦の閉塞感 ★★★★☆
「レッドオクトーバー」がたくさんの人に愛され、
大ベストセラーとなったのは、
現実にありうる、と思わせるリアル感があったからだとおもう

そこには万能な超兵器などはなくて、
実際の論理に則して動きを制限された潜水艦と、
そこに乗務する人の、圧迫感、閉塞感、緊張感といったものがある

下巻に入り物語も佳境へ 潜水艦戦で魚雷も飛び交う

しかし、リアルな背景の上に描かれているのは人
たくさん出てくる個性的な登場人物に引き込まれました 
おもしろかった

今度は、英語版を読んでみたい。

分かりにくくなる米ソ暗躍する下巻 ★★★☆☆
ソ連側の潜水艦の亡命を巡る分かり難いせめぎあいのあった上巻でしたが、もしかしたら下巻では何から米ソの激しい戦いが繰り広げられるのかと思って読んでいたのですが、難解な潜水艦用語や専門用語を我慢して読み進めても戦いを巡る緊張感はどことなく伝わってくるもののさて、あれっと言う間に終わってしまった感じでした。最後の最後になってやっと亡命を阻止するソ連潜水艦と挙行しようとするレッド・オクトーバーに米英軍との緊迫した戦いが読むことが出来ましたけど、どうにもこうにもやはりそこまでの米ソ冷戦を軸にした社会背景は複雑で分かりにくかったです。それにあちこち錯綜する政治的情勢CIAとかKGBだけではなけて色々な組織の思惑が入り乱れてどれがどれだか分からず、呆然とするのみでした。
肝心のレッド・オクトーバー号のラミウス艦長を中心に様々な乗組員の裏切りが発生するとか狭い艦内で激しい戦いがくりひろげられるのかとと思ったら小規模な戦いだけで大きな戦闘はおきず、予期していた内容と大分異なりこんな物かなと言う感じはしましたが、何か釈然としない物を感じました。遥か以前の緊迫した米ソ冷戦構造が今ではどうも把握しきれず、其の複雑な社会構造と色々な難解な専門用語に戸惑いながら、それでもこんなものかな、と言う感じでした。分かりやすくまとめているであろう映画版も見てみたいです。
潜水艦小説と言えばこれ! ★★★★☆
映画化もされたトム・クランシーの代表作。これを読んでトム・クランシーワールドに夢中になった人も多いはず。

潜水艦をはじめとした兵器のみならず、戦術、戦略、各国の政治、経済、社会背景や、人間の心理・生理等を綿密に調査して書き上げられた本書は、潜水艦と言うネガティブな兵器をメインにした物語であるにもかかわらず、読者を一気にその世界に引きずり込む。レッド・オクトーバーのラミウス艦長をはじめ、多数登場する人物のキャラクターが非常に立っていて、読んでいても苦にならずに、すっと入ってくる。また本書以降の著者の小説にも登場してメインとなるキャラクターもいるため、本書はトム・クランシーの一連の小説を読むための手引書にもなる。軍事関係の小説が得意でない方にも十分読み!こなせる本であるため、幅広い読者に読んで頂きたい本である。読み終えた後の爽快感と著者の次作を読みたい衝動にかられる事は間違いない。上下巻で構成されるストーリーの下巻。