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気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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共同体論の本 ★★★★☆
「正義に関する哲学」を共同体論方面から
アプローチしたければ続けて本書を読むのが
宜しかろう。特に「水俣病と企業倫理」を
扱った辺り。

尚、私事ながら30年近く前本書を
読んだ時、カスタネダの解説書としては
随分、物足りなかった。所詮は
学者先生が「頭」で考えた内容だからである。
昔、中沢新一は「先達の仕事」として
一応の評価はしていたものだが。
学問の本質を呼び起こす ★★★☆☆
おそらくカルロス・カスタネダ著のドンファンシリーズを読んでから、この本を読んだ人が多いのでは?と思いますが、私の感想では、この本を読んでからカスタネダを読んだ方が順番としてはいいかと思います。
ドンファンシリーズに心底やられている人に取ってはこの本の学術的な部分が物足りなく感じると思います。それこそ、ドンファンを描写しきれない初期のカスタネダのイメージとだぶります。
しかし、この真木悠介先生は素晴らしい方だと思っております。「時間の比較社会学」(岩波書店)は大変興味深い著書でしたし、学問は本来失われたものを取り戻すものではないのかと考えさせられました。
読んでおいて損は無い本です。真木先生の本を読んで、現代人の日常の異常さに気づきましょう。
おすすめです。
自明性の罠を超えて ★★★★★
自分の生きる「世界」の中で真理だと信じられていることが、他の「世界」では虚構でしかない。“近代”を含めて様々な「世界」を相対化することで“自明性の罠”から抜け出し、“知者”となる第一歩を踏み出すということ。それは、今ここにある一瞬一瞬をかけがえのないものとして生き尽くす〈心のある道〉を切り拓く第一歩でもある。

「近代」の中で生きる私達が見失ってしまったものは何か。私達はどのように生きることができるのか。“気流の鳴る音”を聞く「世界」を旅し、そこから「近代」を捉え返す試みの大切さを、感性豊かに描く一冊です。

ラディカルとはこういうことだ、と教えてくれる本です ★★★★★
 「建て前」と「本音」を上手に使い分けることができる人を、私たちの国では「大人」と呼んで評価します。青臭い正論を唱える割には仕事の手際の悪い人は、「子ども」として疎ましがられます。
 どっぷりと現実に沈殿してしまうのではなく、地に足の着かない理屈を振り回すのでもない生き方は可能なのか、という難問をこの本は解こうと試みています。「あとがき」には、「生活のうちに内化し、しかしけっして溶解してしまうのではなく、生き方にたえずあらたな霊感を与え続けるような具体的な生成力をもった骨髄としての思想…」を追求したと書かれています。確実に生き方に変革を迫られる本です。
今,この時を生きつくす ★★★★★
3部からなっているこの書の,第1部の「気流の鳴る音」,第2部の「旅のノートから」も不思議な感覚にとらわれながら,ともかく面白く読んだ.しかし何といっても第3部の「交響するコミューン」の随所にちりばめられている死生観には圧倒された.これほどまで強く,はっきりした言葉で,現代における我々の生き方(死に方)を指し示してくれる書は読んだことがない.宗教に頼って安息の錯覚を得るのではなく,我々全てが明日執行官がドアを叩くかもしれない死刑囚であることを受容し,今日一日の刹那を生きつくす,そんな勇気を与えてくれる.