楽曲そのものは、好きになってはいけない人を思う切ない心情を歌ったものがほとんど。一方でアレンジは、物語の背景となった緑豊かな田園風景やリゾート地の眺望を思わせる、さわやかで清らかな印象だ。その取り合わせが絶妙な効果を生み、センチメンタルだがべたつかない、ユニークな仕上がりの1枚となっている。(安川正吾)