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太陽の王子 ホルスの大冒険 [DVD]

価格: ¥3,839
カテゴリ: DVD
ブランド: 東映ビデオ
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人間の苦悩の物語 ★★★★☆
冒頭、年長者と共に生活する主人公。年長者の死、集団への回帰、というストーリー運びは「未来少年コナン」の先触れです。
今日、社会主義と揶揄されそうな村の共同体の生活描写は、その信仰や文化を丁寧に積み上げてる上での描写を見れば、陳腐なアジテーション作品でないことは分かるはず。そして後の「ナウシカ」の先触れといえます。
そして何よりも、もりやすじさんのキャラクターの素晴らしさ。今作はヒルダがもりさんの担当で、顔や上半身の場面でも全て全身の原画を描かれていたと聞きました。眉の動きだけで演技する彼女に、人との垣根を作り孤立する現代人を重ねるとき、遙か60年代から熱く語りかける過日の東映動画の巨匠達からのメッセージを感じます。
唯一惜しいのは、雪狼の村襲撃シーン。一枚絵の積み重ねのそのシーンは、後の無意味な一枚絵や止め絵を良しとするキャラアニメの前例になってしまったのでしょうか?
労働争議の末に完成、興行的失敗から何人かのスタッフが処分されたそうですが、時を経て東映動画の芸術的財産になっています。日本のアニメファンにとっても、末永く芸術的財産でありますように。
社会主義か? ★★★★★
 社会主義の思想が入っているとか、子ども向きの作品ではないとの意見があるようですが、昔、これ、学校全体で見に行ったんですよね。先生たちも一緒に。しかも、確か文部省選定だったような・・・。
 学校の壁新聞にもこの映画の記事がありました。セル画の枚数が前代未聞の多さだとか、色彩も今までなかったくらいに微妙な色がたくさん使ってあるとか書いてありました。それを読んで子どもながらに見たいな、と思っていたのです。だから学校から見に行くことになって喜んだものです。

 しかし、子どもだった自分にとっては少々期待はずれでした。「太陽の王子」と言うわりに、神がかり的なことも超人的なことも何もなく、「大冒険」というわりに、小さな村を守るだけの話だったからです。
 
 その点では、子どもだった自分にとってはこの映画の価値はわからなかったと言うのがやはり本当のところです。
 
 この映画の価値がわかったのはむしろ大人になってからのことでした。ヒルダのキャラクターと彼女の歌にまずやられました。ロリコンと言われれば「その通りです」と言うしかありませんが、彼女の魅力にはその後さんざん作られる美少女キャラをはるかに超える品格と神秘性があったと思うのです。特に彼女の登場シーン。誰もいないはずの廃墟の村に美しい歌声が聞こえてくる。主人公がその歌声に引かれていくと、船の舳先の上に坐って少女が竪琴を鳴らしながら超絶的に美しい歌を歌っている。

 ヒルダが登場してからはヒルダのほうが主人公になるようです。映画のラストで彼女は「自分は特別」といった自分の殻を捨て、神秘性を脱ぎ捨て、ただの「村の女」になるのです。そこには幻滅と同時に「それこそが人間の正しい生き方であり、幸福なのだ」というような印象がありました。この映画の感動はそういうことだったと思います。そのせいか、私はこの映画を再見した頃から「共同体」ということをよく考えるようになりました。

 社会主義といえば社会主義かもしれませんが、「自分のケチなプライドを捨てて共同体のためにその一員として働く」こと自体は全く正しいんじゃないでしょうか。「神がかり的なことや超人的な幻想なんかよりそのほうが正しいのだ。そして、それを受け入れることが大人になるということなのだ」。そういうメッセージを子どもの頃、無意識ながらも受け取ったような気がするのです。そう考えると、これを子どもに見せることには教育的な価値があると思います。
市原悦子が〜 ★★★★★
ヒロイン、ヒルダ役です。
家政婦は見た
のイメージとは違い
これまた、不思議とマッチしてます。
エヴァのネタ元でもある ★★★★☆
ジブリアニメの原点であると同時に、「新世紀エヴァンゲリオン」のカヲルのネタ元でもある。
湖水のほとりで歌うヒルダ!「迷いの森」に陥るホルスの葛藤!
エヴァと似ていると感じるはず。
この作品のストーリー展開から、左翼的とも受け取れる要素(とりわけ「連帯」の強調)を全否定すると、「新世紀エヴァンゲリオン」になってしまう。
そう考えながら見ると、また別の味のある作品。
また、間宮芳生の音楽は素晴らしい。
子供向けの映画ではありません。 ★★★☆☆
いまや名匠と言われる、高畑・宮崎といえども採算性とか観客とかを省みず自分の作りたいものを作ってしまったんですね。作者の主張が結構露骨に表現されています。いい意味でも、悪い意味でも若さ溢れる作品です。

日本のアニメ歴史上、外すことができない重要な作品であることは間違いありませんが、評価や感想に「当時としては」という修飾語が必ずついてしまうのは、やはり時代の流れと言うべきでしょう。スレた大人の目から見ると結構アラが目につきます。画像、音声も時間の経過を感じ、大画面で楽しむには辛いレベルです。この価格で販売するならもう少し画質がよくならなかったのでしょうか?
ジブリファンの大人が、そのルーツを辿るため観るのは問題ありませんが、子供にむりやり見せるのはやめましょう。絶対に子供向けの映画ではありません。