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ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち

価格: ¥2,700
カテゴリ: 単行本
ブランド: アルク
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あまりに魅力的で贅沢な対話 ★★★★★
English Journalの連載の2倍のロングバージョンだそう。現代のアメリカ文学に興味のある人には非常に興味深く、柴田氏を介して興味を育んできた人にとっては、このうえない喜びが得られることに違いない。CD2枚に詰められるだけ詰め込み、村上春樹氏との対談まで追加してしまった、あまりに贅沢な1冊。

語学雑誌の企画だけあって、語学学習の素材としても素晴らしい。何度でも聞くことができるトークというのは非常に貴重だと思う。相手が日本人だからか、皆、若干わかりやすく喋るように心がけているようには感じた。そのせいもあってか、驚くほどの魅力を伴って耳に入ってくる。テスト英語には何の役にも立たないかもしれないが、気持ちのいい英語体験になるに違いない。

惜しむらくは、オースター以外のアメリカ在住の作家のインタビューが9.11以前になされたものであること。それが続編発行の動機にでもなってくれたら、と思う。もうひとつ、子宮的な空間だというパワーズの書斎兼寝室の写真も是非載せてもらいたかった。
大人の音読用テキストとしてお勧め ★★★★★
英語再学習の大人が音読用に繰り返して読める内容の本は少ないのですが、本書はお勧めの1冊です。
コロッケについて思うこと ★★★★★
作家の多くが「自分の著作を広く紹介してくれる翻訳者に対して基本的には好意をもっている」のは事実だとしても、まずは「良い読者」たろうとする柴田元幸のスタンスに絶大にも近い信頼を寄せていく様が、特に付録のCDに収められた肉声のやり取りによく表れている。インタビューする者とされる者との距離が一挙に縮まる瞬間は、聴く者をもまた幸福な気分にさせてくれる。

また、9人目として登場する村上春樹は「自分のことを書くのは大変だから、コロッケについて思うことを書きなさい。」という投げ掛けで、彼の考える“物語の有効性”を説く。語りかけている相手は読者のようでいて、実は作家村上による、大学教授柴田への授業のようにも感じられて、この二人の関係性も暖かいものを感じさせる。

そして、蛇足ながら、8名の米国作家+村上春樹で「ナイン・インタビューズ」という書名に持っていったのは、サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」を意識して、というのは、ほぼ間違いのないところだろう。こんなちょっとした遊び心も、柴田元幸の魅力のひとつである。
レベッカブラウンがいい ★★★★★
柴田さんはすでに教授です。で、小柄なせいか、声のためか、大変お若い方のような感じ。
巻末のモノクロ写真(後姿のツーショット)をみるとその感が増幅されます。

むずかしい単語(例 nexus,pedagogical, parallax まだまだたくさんでてきます)
をつかってはなす作家たち. こんな単語憶えてどうするのか
と授業でおもっている学生さん、こうして会話でつかう人種がいますよ。

英語はあまり速くはないとのコメントがみられましたが、作家によりけりです。
レベッカブラウンは早口だと思いました。でもわかりやすい。そして、中性的でかっこいいです。

内容は、知性的で洗練されていて、人気があって成功もした米国人の作家たちが
言葉を選びながらの話が主で、
それぞれのもつ「引き出し」をあけながらポンポンまたはゆったりとおもしろい
話が出てきます。
すぐにわかったらそれはそれでOK.
私の場合きいていて、単語でひっかかる。たくさんのpassive vocabulary
と固有名詞(特に非英語圏の場合英語読みするとわからない)。

時間をかけてBGMのようにきいていると、輪郭が少しづつ
はっきりしてくるけれど、最初は、長いので集中力が続かず断片的にしか理解できない。

2番目の作家とのインタビューは:

彼の「独演会」のようになってしまって対話とはほどとおい。1つのエピソードの
説明が結構えんえんと続いてしまうのである。
こういう、話し出したら止まらないアメリカ人、います。柴田先生もタジタジで、おかしい(・_・)。
この作家とは最後もまとまりなどなく、時間切れで、一応シュピーゲルマン氏の話の、
「あるピリオド」でおしまいです(+_+)
これ1冊で、ある程度独学で、話を洗練したものにできるかなと、馬鹿な事を考えながら、
テキストをみたり会話を聞いたり交互にたのしんでいます。

これはすごい!安い! ★★★★★
CDのついた本は、学習教材ではもはや当たり前になっておりますので、
それだけで安いというのではありません。
この本の位置づけは、あくまでもアメリカ文学者・翻訳家の柴田氏が
おこなったインタビュー集だと思います。ですから、英語・日本語対訳、
そのトランスクリプトという3通りの楽しみをそれぞれのルートで行えばいいのだと思いますが、ということは、アメリカ文学好きの人、英語が好きな人、
翻訳に関心のある人、リスニングの勉強をする必要がある人のどれかに当てはまれば、これほどすばらしい本はないということです。リスニング教材としていえば、いわゆる「高度な内容についての対話」ですから、TOEFLにも役に立つはずです。
他の方のレビューにもありますが、柴田氏の声が低くてかっこよく、英語がきれいです。ポールオースターの小説のあとがきに吉本ばななさんが寄せていた文で、オースターが柴田さんの英語をパーフェクトだと評していたというのがありましたが、うなずけます。すごくかっこいいです。
僕は駒場で柴田先生の授業を取ってたんですが、こんなに有名になる前でしたし、サボったりもしていて、声を覚えてなかったなぁ。