WEBアプリケーション設計者に特に読まれるべき
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flickrのアーキテクチャの設計者であり、今は身売り先のYAHOOでflickrの技術マネジャーを務めるカル・ヘンダーソンによる、いかにスケーラブルな(拡張や保守・運用がしやすい)WEBアプリケーションを設計するかのノウハウ解説本。
こんだけ具体的に実務レベルでWEBアプリケーションについて詳細に語った本は見たこと無く、flickrに使用された技術やテクニックが広告の帯通り惜しみなく解説されています。
来月からLAMP環境2人(ボスと自分)プロジェクトに携わる身としてはかなり参考になりました。中身は特定の環境に依存しない基礎的なとこについての解説なので、小さなプロジェクトから大きなプロジェクトまでWEBアプリケーション開発に携わる人にとっては充分な指針になりそうな一冊。
古いけど、安価で大量に手に入るハードウェアが長期的な観点からは得策ではないという指摘は目から鱗。GOOGLEなんかの巨大会社で技術力があるとこを除いては大量PCクラスタなんかは開発やテスト環境の整合性が取れなくなったり、OSやソフトの設定ファイルの修正等に費やす時間・労力がかかるリスクを考慮するとそうなるそう。
ベテランからしたら当たり前の内容かもしれませんが、僕の様な新人SEにとってはWEBアプリケーションに対する理解が実務レベルで深まる良書じゃないかと思いましたW