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コレステロール―嘘とプロパガンダ

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 篠原出版新社
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スタチンを服用している人がこの本を読めば、きっと吐き気がしてくるであろう ★★★★★
何とも物凄い告発本でございます。
「医療界の世紀のスキャンダルが暴かれた!」(奥山初代会長)
帯も凄いこと。リーマンショックから2年。ウォール街(金融業界)で行われていたあの出鱈目が製薬業界でも行われている事実を知る、ああ恐ろしや。翻訳者は、かの浜崎智仁教授(日本脂質栄養学会理事長)であります。著者は、フランスのミッシェル・ド・ロルジュリル氏でございます。

スタチン(コレステロール低下薬:製品名でリピトール、リポバス、リバロ、クレストール、メバロチン、ローコール:リポバスとメバロチンにはジェネリック薬多数あり)を巡る数々の疑惑。現在のメガファーマが全世界で年間数兆円もの利益を上げておる薬ですので、否が応でもその内容には愕然とします。著者は「どう見ても、途方も無い医学的・科学的詐欺である」と断罪します。「コレステロール神話(伝説・妄想)」が出て来た経緯から入って、その後の神話の成長過程を描き、スタチン誕生、そして、大規模介入試験での不正の数々を克明に追います。

「高コレステロールはむしろ長寿の指標である」とは浜崎先生のお言葉。
「スタチンを服用している人がこの本を読めば、きっと吐き気がしてくるであろう」とも。
最終章は「それがコレステロールでないなら、一体なんだ」でございます。
筆者は飽和脂肪過剰、多価不飽和脂肪不足、オメガ3系脂肪酸相対的不足の三つを挙げています。
う〜〜ん。どうも主犯ではなさそうです。こいつらは手下どもです。私たちはその答え・黒幕を知っています。それは、糖質過剰です。

スタチンでLDL-コレステロールを徹底的に下げても、リスクはたった3割しか低下しなかったのであります。「何かおかしい。残り7割は何が原因なんだ」、と漸く世界の医学者も気付き始めた訳です。下手人・真犯人は糖質二十面相。漸く、黒幕が追い詰められる日が近付いています。
内容が内容だけに、医療関係者以外の一般のお方には分かりにくいご本ですが、もしスタチンの処方を受けておられるのなら、頑張ってチャレンジされても良いかも知れません。
ハンバーガーはやめましょう ★★★★★
他のレビューアーもコメントされているように、抗コレステロール薬をすべての人に予防として飲ませたり、この薬を飲むことで健康になれるわけではないことを、この本は解析しています。日本でもかつては少しでもコレステロールが高ければ抗コレステロール薬が処方されましたが、今はその傾向は少なくなってきています。この点からも日本の臨床医も無批判に抗コレステロール薬を受け入れてはいないようです。
この本にあるように動脈硬化の原因となる種々の因子、喫煙、運動不足、野菜不足、ファーストフードのとり過ぎによる脂肪過多などの生活習慣の改善がわれわれの健康を守るために最も重要であることをこの本は教えてくれています。
すべて鵜呑みにはできないでしょ ★★★★☆
 循環器の医者です。同意できるところも多々ありますが、スタチンに全く意味がないという判断を下すのは危険だと思います。心臓の動脈硬化を血管の中から超音波で診るIVUS(アイバス)という器具を使うと、スタチンで動脈硬化のプラークが退縮していくことがよく報告されるし、自分も目の当たりにしているので、これは嘘ではありません。狭心症の患者さんもスタチンを飲んでいるほうが予後がよいこともよく言われており、少なくとも狭心症や心筋梗塞にになった人に対してのスタチンというのは、悪いことばかりしているわけではないと思う。(製薬会社のゴーストライターの関与のない研究です)この本を読んで勝手に薬をやめないように気をつけてください。
 著者のいう通り、他に何の疾患もないのに、ただコレステロールが高いということで、薬を飲む必要があるのかは自分も疑問に思います。生のデータは手に入らないし検証するのは難しいのです。でもガイドラインに書かれてある以上、下げるように指導せざるを得ないのが医療の現場なのです。
 でも本の中にでてくる心筋梗塞の致死率は50%ってどこから来たんですかね?せいぜい20−30%だと思いますが???(心筋梗塞 致死率で検索すればいくらでもでてきますよ)著者に対する信頼が揺らぎました。
これぞ医療界の‘不都合な真実’ ★★★★★
非常に衝撃的な本である。
世界の医学者、科学者は何をやっているのだろうか。自分たちに都合の悪いデータに目をつぶる、見ないことにするのが、科学者のとるべき態度だろうか。
この本によって、コレステロールがいかに無害かを知り、治療薬がいかに有害かを知るとき、世界中でコレステロールを下げるために今も3000万人以上の患者に治療薬が処方されていることは、もはや犯罪としか思えなくなる。
コレステロール治療薬がもたらす巨額の利益が、医療界を狂わすのだろうか。
製薬会社と医学界の密接な結び付きによって、患者が置き去りにされている。
現実には、著者らはあくまでも少数派だが、この世紀の嘘とプロパガンダが明らかになる日がくるのだろうか。
無邪気にコレステロールの薬を飲んでいる場合ではない。
知らぬが仏どころか、本当の仏にならないために、是非とも一読をお勧めする。
コレステロールは、下げるな! ★★★★★
コレステロールとは健康の大敵、コレステロールは下げれば下げるほどよい、という認識は今や常識となっている。コレステロールが高ければ、血液ドロドロ、血管が詰まって、動脈硬化による心筋梗塞で命が危ない。世の中年男女メタボ軍団は恐怖におののき、医者からの薬を有り難く服用し、必死にコレステロールを下げようとする。だが果たしてコレステロールは本当に血管を詰まらせるのだろうか? コレステロールさえ下げれば、心筋梗塞を防げるのだろうか? この書は徹底的に過去からの臨床試験の検証を重ね、合理的な結論を導き出す。著者はフランスの心臓専門医。明快なその答えとは、コレステロールは無罪。心臓を守るためにコレステロールを減らしたところで無駄である、と断言する。コレステロール低下薬が稼ぎ出す莫大な利益。製薬会社と医学界が紡ぎ出した巧妙な嘘とプロパガンダに、強烈なメスを入れる著者。著者の理論は非常にわかりやすい。そして果たして真の犯人とは? 逆に、真に心臓の保護に驚くべき成果をあげる地中海食。日本食ならさらに理想的なのではないだろうか。その日本でなぜこれだけコレステロールを怖がるのか。コレステロールを下げようと無駄な(かつ危険な)薬を飲むその前に、まず読んだ方がいい、絶対にお勧めの書。この本を読めば、誰がコレステロールを下げようと思うだろうか。