察知力ってなんだろう…
★★★☆☆
最終的に、察知力、って何だろう。と感じてしまいました。
いろんな困難にぶつかって、それを前向きにとらえる姿勢は、すごいです。
自己啓発的なモノとして、読むには、参考になるかもしれません。
挫折のような話が多くありますが、
それでも、中村選手の魅力って、もっと違うところにあるんじゃ…
とも感じました。いずれにせよ、安いですし、読んで失敗はないと思います。
むしろ、内省力。
★★★☆☆
"己を知り、彼を知れば百戦危うからず。"
敵を知るのは、比較的容易い。客観的に分析できるから。
しかし、己を知るのは難しい。どうしても分析に主観が入る。
己を外に出して、外から客観的に分析する方法の一つとして、日記を書くというのは、とても優れた方法だと思う。
どんな仕事をする人でも必ず役に立つと思う。
「最初は試合について書くことから始まった。試合前に、試合でのテーマ・何を意識してプレーすべきかを書く。そして、試合が終わった後、試合を振り返り、攻撃面と守備面での良かった所・悪かった所、個人だけでなくチーム全体のことなど、何でも書いた。明日からの練習で、やるべきこと・補うべきことについても。どんな練習をすれば、足りないところを伸ばせるのか。」
「書くという作業をすることで、自分の気持ちや考えを整理できる。それを繰り返すうちに、自分の気持ちや考えを客観的に見つめることができるようにもなった。ノートを書くことで落ち着けるし、過去の自分の歩みがつづられているから、時間がたってからそれを読むと、いろんなことを再発見できる。」
「体験というものは貴重なもので、その人にとっての宝物だと思う。まったく同じ感情で、同じ状況で、同じ経験値で、同じことに遭遇することはない。その人固有の、宝物のような体験を忘れてしまってはもったいない。だから、ノートがある。まったく同じことは無くても、似たようなことが起きるもの人生だと思うし、そういう時に同じ過ちを繰り返すことで、時間を無駄にしたくない。だからノートは欠かせない。」
壁。
★★★☆☆
目の前にある壁に感謝しよう。
今すべきことを明確にしてくれるから。
壁がなくなったと思った瞬間、
高みを目指すことはなくなってしまうんです。
中村俊輔=サッカー選手=「察知力」
★★★☆☆
次の状況を予測して最適な対策をとる力、それを中村俊輔は「察知力」と定義する。本書はその察知力についてその重要性を説いたもの。と書くと、いかにも退屈なビジネス書もどきと思うかもしれないが、やはりイチローの場合と同じで、本人の実体験によって鍛え上げられた思想とその背景としての物語の展開によって、かなりの迫力と説得力を持って迫ってくる。
現在彼はスペインで、非常に困難な状況に立たされている。が、彼の「察知力」と「課題を見つけ、解決しようとする力」が、いずれこの状況を打開することになるのかもしれない。
しかし、この書は本当に中村俊輔本人が書いたのだろうか。確かに同じことを何度も繰り返したり、1〜2個の文で改行したりが目立つ、どちらかといえば幼稚さが目立つ文章ではあるが、これだけの量の文章を書き、まとめるというのは、ライターではない現役のスポーツ選手には不可能ではないかと思うのだが。
どんな場面でも使える力
★★★★★
もっと早くこの考え方に出会えっていればと思いました。
今まで、自分は未来についてはあまり考えず、今もしくは短期的な目標にしか目を向けていませんでした。
そしてあまり目標達成することができないことが多かったです。
この本は、これから来るであろう目標達成のための乗り越えなければならない壁に対して、
「そのために今何をすればいいのか」「何が足りないのか」ということを頭の念頭に置き、それを明確にし、毎日実行することにより
短期的な目標、中期的な目標、長期的な目標を達成することができるヒントを与えてくれました。
読んでとてもためになりました。