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バイオマス産業社会―「生物資源(バイオマス)」利用の基礎知識

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 築地書館
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化石資源依存型産業からの脱却! ★★★★☆
農地や森林由来のバイオマスの利用について、特にその「原産地」である農地・森林そのものの持続性を配慮する視点を論じています。
また、新エネルギー導入の目的でバイオマスを導入するのではなく、農地や森林を適切にマネジメントするための手段として、バイオマス利用という「商品」を開発しよう、という視点にたっているところが、他の関連著書と決定的に異なっているところだと思いました。

化石資源依存型産業を代替する、新たな産業としての「バイオマス産業社会」の「枠組み」を提供する、という視点であるため、やや事例の枠組みが大きく、海外経験の少ない私には実際の地域におけるイメージがわかないところがありましたが(-1★)、それは他の著書に譲ればよいでしょう。新たな産業の「基盤」となる考え方を提供しているという意味で、興味深い著書だと思います。他の個別課題の実践本のアンブレラ的位置づけで読むとよいかもしれません。

なお、第1章は基礎的な問題意識が整理されていて、教科書としても使えると思いました。
バイオマスの可能性に期待 ★★★★☆
現在の石油に依存した経済産業には限界があります。では、具体的にどういう形で資源循環型社会を築けばよいのだろうか?という問いに対してこの本は「バイオマス」という切り口で答えています。「バイオマス」とは簡単に言えば植物に由来するエネルギー源のことで、これまで効率が悪いという認識のもと、あまり利用されてきませんでした。それがここ数年の技術革新でどれだけ変わり、実用的になってきたか、また、エネルギーの分野に限らず、雇用などの社会問題にまで踏み込んで述べられています。まさにバイオマスの包括的ガイドブックといえるでしょう。
日本の未来を切り開く可能性 ★★★★★
バイオマス(生物資源)利用に関する入門書籍では、現時点では最適なものかと思われます。様々な特徴・基礎知識等を幅広く、丁寧な文章で紹介しています。バイオマスの特徴を大概すると、1,資源の少ないと言われている日本に実はたくさんある(自然が豊富)。2,温暖化防止につながる。3,バイオマスを原料としてエネルギー(エタノール燃料等)、素材、食料(何と古新聞からビタミンCを精製することも可能!)。などなど数え切れないほどの驚きと無限大の可能性を秘めているのです。日本政府においても2002年に「バイオマス・ニッポン総合戦略」を策定し、重要な科学・産業プロジェクトと位置づけています。また、本書の著者は「バイオマス産業社会ネットワーク」という団体を設立し、勉強会やホームページによる情報発信を行っているので、更に詳しい情報を得たい場合は参考になるかと思います。