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あの人と和解する ―仲直りの心理学 (集英社新書)

価格: ¥693
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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和解してもらいたい人への手助けにもなります ★★★★☆
 自分の親しい人が誰かとモメていて、何とかしてあげたいと思いその人と励ま
そうと共感して事態を悪化させてしまった事があります。また人には和解を勧め
るのに、当の自分は頑固に和解できない人がいたりします。最近この状態を何と
か打開できないかと考えているとき本書に出会いました。本書はオランセンド法
という手法に基づいて解決を図る方法を提示しています。

 オランセンド法自体の紹介は他のレビューに譲るとして、私が印象に残ったのは、
対人関係でストレスをためやすい、家族間での争いがずっと続いているなど、
イライラの種を抱えている人は人間関係のトラブルは表面上の問題であり、
その根底にはその人自身のコンフリクト(葛藤)が隠されている事が多いという事です。
人と和解するためには先ず自分がなぜそう意固地になっているのかを見つめ直す
ことが解決に一歩となるというのはよく分かるのですが自分自身それを避けてい
たように思います。これを認めて自分に折り合いをつけるというのは私にとっては
正直しんどいプロセスになるように思います。そんな時カウンセラーがその手助
けをしてくれるのでしょう。

 自分のこころの整理をしてみる方法はケースとしていくつか紹介されていますので、
自分だけでなく和解できない親しい人へ何かしらの手助けができればと考えてい
らっしゃる方にも参考になるのではないでしょうか。
費用対効果抜群 ★★★★☆
著者にお目にかかる機会があり、ではまず一番安価な著書を…と読んだところ、大変お得感があった。
人間関係をこじらすとその修復作業はしんどい。それは双方の我慢をもとにした譲り合いで中間点を見つける線上でしか思いつかなかったが、新しい関係や解決方法を創造するこの理論はなるほどヒントになった。著者ご自身の体験談も含め豊富な事例から気軽に読める。
マクロ的には、崇高なガルトゥング理論があろうとも、世界は超大国のエゴによる紛争に満ち、本著では国際間事例にあまり言及していないため、この理論の実効性は実感できない。
しかし、身近な対個人で考えるとき、自分自身がうまくアサーションができているかどうかも含め、家庭内で悶々とする方、人事総務関連に就いている方々に是非ともお勧めする。安い。
因みに著者は大女優ばりの、背景に大輪の花をしょっているような大変な美人である。
妥協ではなく超越を目指す ★★★☆☆
欧米型のいわゆるwin-win型の妥協ではなく、そこを超越した解決策を見出すことが大切だと説いた一冊。通常は妥協型を採用しているので、超越という新しい型を改めて認識させてもらった点には感謝します。

ただ、カウンセラーとしての経験談が多くこのまま実生活に応用できるのか?という率直な疑問がわきました。超越型の実践例をもっと汎用的なものに出来れば、受け入れやすいと思いました。

 自分の話をみんなに十分に聞いてもらえたという満足感があれば、人の話もまたちゃんと聞いてみようと思う心の余裕が生まれる。
 いわゆるwin-winの妥協ではなく、超越したところに解決を見出す。
 対立点は曖昧であることが多い。
 共感が欲しい。
甚解は愚 ★☆☆☆☆
 トランセンド法(超越法)って何だろうと思って読んでみた。対立する両者のもめごとを、言い分をよく聞くことで「二者の目標・ゴールを乗り越えたところに新たな解決地点を見いだそうというもの」。弁証法的なんだが、弁証法と違うのは第三者がそこに入ることだ。
 著者のあげる事例には首をかしげる。例えばp68では、夫の見たいテレビと妻の見たいテレビが違って喧嘩になる。実は夫は会社でつらいことがあり妻は家事育児でストレスが溜まっていて、その解消としてテレビ視聴があった。だから問題はテレビでなくストレス解消であり、お互いが気持ちを受け止めれば問題は解決するという。まあ、そういう場合もあるかもしれないが、たんに見たいテレビが見れないでチャンネル争いするほうが多いだろう。そういうときトランセンド法は役にたたない。
 この本には次のような言葉が並ぶ。「この夫婦の本当の対立点は」「表面上はそうであるが」「内実は違う」「本心は」「その裏に隠されている」「何かほかに原因があるかも」など。たんなるチャンネル争いを勝手に裏読みされているようで気分が悪い。
あまり期待せずに読んだけれど ★★★★★
あまり期待せずに読んだけれど、具体的な事例や理論もしっかりしていて、もし夫婦間の亀裂が深まりそうになっていたら、両者がこの本を読んだ上で話し合えば解決するかも知れない。
多くの場合、「私は正しい、相手が悪い」といった形で諍いは生じる。それを白か黒(win-lose)あるいは中間の灰色(lose-lose)で決着をつけるとシコリが残る。白黒で解決するのではなく、例えば青や赤といった別な解決策を見つけることでwin-winの関係を作ることができる。
いずれにしてもいがみ合い、避けあい、拒絶しあっている状態では問題解決はない。そういった話合いの持ち方、問題点の見つけ方などが具体的にわかりやすく記載されている。
他人との関わりの仲で、少なくとも自分の感情のコントロールには抑制を効かせたいと感じた次第。
期待した以上の内容でした。