ハローワーク、哲学、自信力よりは役立つが、ダメなコメントもある
★★★★☆
この本の長所
『13歳のハローワーク』、『14歳からの哲学』、『13歳からの自信力』より役立つ内容になっているところ。職業について知っても、抽象的に考えても、特定の自信があっても、世の中をうまく渡るのは難しいだろう。しかし、労働者の権利を知り(大多数は労働者になるから)、それを守ろうとすれば、自分の地位や周りの人の地位の向上に貢献するのではないか。
この本の短所
1、15歳には少し難しいか。p138の参考文献は、私でも難しい。大学教授が書くと知識のミスマッチがあるんだよな。
2、働く意味の探求と働くことの肯定はあまり意味がない(これがために権利の行使をためらうおそれがあるから。権利があることとその内容だけでよい)。その観点から、「はじめに」と、第1章末のコラムは書き直す必要があろう。
結論―長所星5つ、短所で1つ減らして、星4つ。でも、15歳(あるいは、それ以下またはそれ以上)の人にぜひ読んでほしい本だ。