待ってました!
★★★★★
ライアンと麻績の馴れ初めです。しかも続きます(笑)
著者は本当に東海岸のエリートたちの学生生活を描くのがお好きですよね。
そのうんちくは需要があるなしお構いなしに滔々とよどみなくどこまでもだらだらと続きます。
でも、そこがいい。
このスノビズムを苦笑しながら楽しめるかどうかが、七地読者となれるかどうかの分かれ道かと。
麻績がライアンに惹かれた理由は、結局運命だったとしか言えない。
慕っていた良門と同じにおいをかぎつけたのかもしれないけれども。
運命的な同居から、怒涛のような学生生活の中でこの上なく自然に結ばれて、逃走も捕獲もすべては因果律に定められていたかのように。
ただただ、二人の絆に圧倒されます。
割れ鍋に綴じ蓋とも言う(笑)
自分のための誰か、誰かのための自分をみつけられた人に対する羨望が渦巻いて胸が痛いけれど、
それとは別の次元として、そんな完璧な半身と生きる彼らをもっと見せて欲しいと好奇心がうずく。
麻績と良門の学生時代の超ショートストーリーも収録。
まったく、麻績のプリンセスっぶりったら。
ため息といとしさとを「恋人未満くん」たちと共有してしまいましたわ。
続編、楽しみにしています。