何歳が読んでもOK.恋愛以外のものはここに詰まってる
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恋愛以外のあらゆるものが、この本に入ってる気がした。
15歳以上の方へ、本書は“本当の人生”を探している方の必読書です。
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私が本書を読み始めたのは、不登校気味の中学生に“生きるって面白い”と話すための料探しでした。しかし読んでいるうち、私自身が“生きること”の意味を考えていないこと大人の一人と気づきました。
たとえば私は“誰でも皆、幸福な人生を望んでいる”と思っていました。それなのに「その前提の幸福とは何か?」と本書に問われたとき、私は答えに詰まったのです。“幸福とは何か”とトコトン考えていませんでした。“幸福な心”は本当に有えるのか知らなかったのです。
結局、本書が何度も問う「なぜ人は生きるのか?」は子供も大人も関係ないのです。本当の人生を生きようとする限り考え続ける問いなのです。本書に年齢制限はありません。本書は「本当の人生」を歩もうとする人の必読書です。
池田晶子さんは現代の孔子ですね。この本は現代の「論語」ですね。
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中学生の少年に向かって、心をこめて、幸福に人生を生きるにはどうすれば
よいのかを、語った本です。
こうした意味で、人はどう生きるかを、一生かけて考えた孔子に似てますね。
「勉強ができる」ということと、「賢い」ということは違うことだとわかるだろうか、
とか
「知る」ということを、君はこれまで誤解していたはずだ。とか、
社会なんてものは、自分の外のどこかに存在しているのではないのだったね。
とか、
誰かが決めてくれた善悪に従って生きるのは楽なことだ。けれどもーーー、とか、
何百年も前に書かれた言葉が残っていて、今それを読んで「わかる」というのは、
言葉の奇跡そのものだ。とか、
生きるための手段にすぎないお金が、生きる目的になってしまったところから、
この(人間の)悲喜劇は始まっている。とか、
まさに、孔子が言いそうな言葉です。
こどもたちに与える前に
★★★★☆
書店で本書を立ち読みしていましたが、大胆な考え方と語り口に魅かれてしまい購入。
帰宅後、取り憑かれたように読んでいました。
自分でよく考えること=良く生きること
というあたりまえのことを再認識出来て、大変面白かった。
ただ、これを読んで思ったことは、親や先生が本書を推薦したり与えたりする前に、与える側もきちんと本書の内容を理解しておかなければいけない。
この本いいよ・・と与えた。与えられた子はよく読んでこれを理解した。
しかし与えた側の親や先生は、その子の「考え方」を理解することができず、「普通はこう考えるでしょ・・」と、その子の「考え方」を否定した・・
・・・ということも起こりえるかも知れない。
とにかく好きです。
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著者のご逝去が悔やまれます。もっと生きて、もっと書いてほしかった。
14歳という言葉の響きにひかれ、過去の自分を重ね合わせながら、
ページをめくりました。ほどよい重みとさわやかな読後感…。
○○歳のいま、14歳の新鮮な心持ちで再び人生にトライできそうです。