第三世代行動療法を生んだ、言語についての行動分析の新展開
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「認知」など媒介変数の安易な導入に同意しない行動分析の伝統は、言語行動についての理論からこのルール支配行動へと「見えない行動」についての知見を蓄積してきた。
この書の編者がACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)と、その基礎理論である関係フレーム理論の開発者であるのは偶然ではない。むしろ第三世代行動療法は、言語についての行動分析の蓄積と革新の、真に延長線上にある。
1989年刊行のこの書は、近年必要の高まりの中で復刊された。