今どき説教するひとも・・・・・・。
★★★★☆
今どき説教する年配の方は、少なくなりました。
本書は、当たり前のことを当たり前こととして、渋沢翁が教え諭してくれる、そんな感じで読みました。
世の中が著しく変化する中にあって、誰もが軸となるものを探している今、明治期より日本の産業の基礎
づくりに尽力してきた渋沢の思想を、改めて知るのも必要なことかもしれません。
ただし私たちは、明治から昭和の戦争において、ヤマト魂や武士道という言葉が、人々を国や軍に隷属さ
せる手段として使われたことを、きちんと認識しておかなければならないと思います。
尊皇攘夷の志士、幕臣、官僚を経て実業家となった渋沢は、今の産業人が見たこともないような事柄を
色々と目にしてきたのでしょうから、激動の時代を生きてきた人物の言葉として本作を受け止めたいと
思いました。
大切な教え
★★★★★
日本の資本主義の礎である「論語と算盤」、読みやすく、わかりやすく、現代に繋がる。翁の思想は現代への大切な教えです。
お勧めの一冊
★★★★★
明治時代に書かれた内容がまったく古くありません。
そもそも、本のベースとなっている「論語」はその時代から、さらに2000年以上前のものです。
明治から100年程度では、「論語」の内容が古くなるものではありませんね。
「論語」に書かれている人生の秘訣は「良い習慣を身につけ、悪い・無駄な習慣をやめること」。
ドラッカーも同じことを言っていると思ったら、ドラッカーは「論語」を研究していたそうです。
実業界での生き方だけでなく、人生どう生きるべきかを示唆してくれるお勧めの一冊です。
私のブログ「儲けの秘訣を伝授します」でも取り上げています。 http://www.thinkweb.co.jp/blog/
現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
サンデルならどう読む?
★★★★★
暴走する経済を予見したかのように、
あるべき人間の姿を、ちゃんと基盤に置いて、
経済活動にはげむべし、
と唱えた渋沢栄一。彼の教えを、
いま売れっ子のマイケル・サンデルなら
いったいどう読むのだろうか?
ドラッカーも影響を受けたことが、
本書からもわかるが、
いま生きている国内外の現役バリバリの経済人、
学者がどんな風に読むのか、聞いてみたい。
必読書
★★★★★
現在の資本経済の行き詰まりとその対処法が既に記載されていた。渋沢栄一、素晴らしい!