長期的な視点を持ちながら現場の第一線で働く人にとって、最適
★★★★★
一言で言うと、「実習講座を受けた後」のような読後感。
本で、理論と現場感の両方を欲張ると、中途半端になりがちですが、
著者のストーリー展開は、常に視野は広く保ちつつも、ちょっとやり過ぎなくらいに「手ほどき」的な老婆心コメントが随所にあり、まるで、書き込みやマーカーで塗りつぶした自作ノートのような、お役立ち感があります。
さらに、要所要所でゲスト講師が登場し、
まさに「実務蓄積+業界人脈+論理体系」の3つ全てが備わっている人
でないと書けない本です。他にこんな本はないでしょう。
特に、納得感(というか安心感)が高かったのは、「日米欧の市場の違い」という、少し目線を離してのトレンド整理をしている点です。
長期的な視点を持ちながら現場の第一線で働く人にとって、まさにバイブルとなる本です。