何なんだろ…
★☆☆☆☆
全巻読んでみて、正直…絵だけしか楽しめなかった気がする。
今までの結城先生の作品って、こんなつまんなかったっけなぁ…と思いたいくらい、今回のアビスシリーズは落胆しました。
三巻連続発売の時は、その物語独自の迫力があって、読み終えるたびに"買って良かった"と思えた内容だったんです。
しかしアビスは、以前とは違い巻数の制限を無くし、物語を忠実に再現しようと意気込んだせいでしょうか…従来のような迫力は皆無に等しく、むしろ読み手に内容が伝わりにくくなってるように思えました。
今までの結城先生の表現力は一体どこへいったんでしょうか…。
そろそろ誰かが言わないとまずいんじゃなかろうか。
★☆☆☆☆
そろそろ誰かが言わないとまずいんじゃなかろうか。
「アビスにおける結城の仕事は、忠実なのではなくただの手抜きだ」と。
最終巻
★★★☆☆
これは、ゲームをプレイした人でなければ話になりません
・・・ですが、プレイした人でもただ単にゲームをそのまま文章化しているだけ
のようにとらわれがちな文面でした。
逆から言えば、それだけ本編が忠実に再現されていて、本を読みながらゲームの振り返りが出来るような感じですかね
(「あぁ、ここね〜」‥みたいな)。
分かりずらくてすみません;
ただ、文になったが為に感情表現が豊かになっているのは確かです。
キャラクターが何を考えているのかについてはとても分かりやすいと思います。
本編が濃ゆい内容なのでそれを文章化していただいただけでもすごいかなぁと思いますよ。
読書の好き嫌いにもよりますが、とても面白かったです。
「カタチ」さえ再現すれば原作を再現できると考えた結城聖式小説論の墓標
★★☆☆☆
――原作を忠実に再現するか。
――オリジナル性や付加価値を重視するか。
ノベライズにはふたつの方法論があろうし、いずれかが「アリ」でいずれかが「ナシ」ということはなかろう。
単純に読み手の好み、個人的嗜好の問題だ。原作を忠実に再現していること自体に罪はない。
それでもなお本作に「こりゃナシだろ?」とダメ出しの声が多く挙がっているのは、
本作で再現されているものが「原作の流れ」でしかなく、「原作の流れ」以上のなにものでもないからだ。
確かに原作ゲームに存在するイベントやセリフは網羅されている。
しかしながら原作をプレイしているときの楽しさ、感動、わくわく感が見事なまでにすっぽりと欠落している。
「なるほど内容はよくわかりました。で。だから何?」という感想しか残らない。
これでは「原作の忠実な再現」とはいえまい。
「原作の流れの忠実な再現」ではあろうが、日本では、それを「あらすじ」と呼んでいる。
つまりこの本の中にあるのは「原作」ではなく、原作の「カタチ」だ。
全六巻という膨大な紙幅は「カタチ」の再現のみに淡々と費やされている。
それをもってなにかを表わそうという努力も意図もない。
結果として、見た目がそっくりなだけの無味乾燥なしろものがここに六冊並ぶ事となった。
それは、イベントやセリフという「カタチ」さえ再現すれば原作を再現できると考えた結城聖式小説論の壮大なる墓標だ。
尤も、結城は、シンフォニアノベライズの頃まではカタチの再現を超えて真髄の再現に意識的な作家だった。
真髄を再現するために必要なオリジナル要素を的確に加え、逆に不要な部分は削り取る努力を加えていた。
作者の中でどのような変化があったのかは計りかねる。しかし非常に残念だ。
結城聖はこの作品で一度死んだ。
再起を期待したい。
何となく読んでみましたが・・・
★☆☆☆☆
とりあえず、面白いとは全然思えませんでした。
ほとんどゲーム内容を文章化しました、というだけのものです。
ゲームをプレイした人が読んでも、ほぼゲームと同じで退屈な内容ですし
プレイしてない人が読んだら意味が分からないのではないかと思います。
何をターゲットにして出したのか、よく分かりません。