ビジネス書のような面白さ
★★★★★
すでに有名になってしまった矢作調教師の過去と現在と競馬界への提言などが詰まった本。
厩舎を経営するために、馬主さんや厩務員に関する金銭の話や経費削減の話などのビジネス要素、調教師試験の現実、これからのJRAのすべきこと、競馬ファンについてやら、日頃は私たちが考えない話がどんどん出てきます。
そして、読みやすく面白いです。
読んだからといって、馬券が的中するわけではありませんが、
「なんでこの馬をこんなレースに出しているんだよ、このバカ調教師!」
と今まで思っていたのが、
「あー、多分こういう事情があるんだろうなぁ」
くらいにたまに想像がつき、馬柱と厩舎のコメントを見てニヤニヤできるようになります。
読み物としておすすめです。
競走馬厩舎の運営のコツは一般社会にも通じるものがある!?
★★★★☆
有名私立高校を卒業しながら競馬の世界に入ったJRA調教師の書。海外での武者修行、JRA厩舎での下積み時代など半生の記録でもあり、競馬ファンでなくても楽しめる内容になっている。競走馬の厩舎の経営や、馬主への気遣い、厩舎内の人心掌握術は他の社会にも通用するものだ。
地方競馬も含めて、競馬界への提言も含まれている。
一方、「安馬を激走に導く」調教のノウハウに関する記述がほとんどないのは残念。そこはやはり企業秘密なのだろうか。
やはりJRAは・・・
★★★★☆
矢作氏本人の努力も垣間見れますが、本人からの提言には今後の競馬界の目指すべき方向が示唆されていると思いました。
所属馬を可能な限り上位を目指すあくなき探求力と手間は他の厩舎ではマネ出来ないんでしょうね。