帯あり。受け取られる方が不快に思われるような、傷みのひどい本、見苦しい本などは扱っておりません。カバー天地付近に軽い折れなどのダメージがありますが、あとは目立つような傷・汚れもなく、よい状態です。気持ちよく鑑賞していただけるのではないかと思います。
凄まじい・・・
★★★★★
以前の自分は、「金メダリスト?ただ才能があったんだろ」と思っていました。
読んでいて各所で唸ってしまった。
北島康介というスイマーをまるでF1のマシンのように専門家が集まり、オリンピックという4年に一度の舞台のために徹底的に準備している。
北島もオリンピック出場とメダルを獲得するための、青春のすべての時間を費やして猛練習に励んでいる。
そしてコーチも自分の進退をかけて、北島という素材を選び、賭け、8年がかりで育成している。
当然北島を選ぶ際には、他にもいい素材もおり、選ぶということは、それらを捨てることでもあるわけで。
ジュニアオリンピックでは記録を出させると小さな達成感で満足してしまうおそれがあるため、わざと疲れさせて記録を出させなかったというくだりなど、オリンピックのためにそこまでやっていたのか、と感嘆せざるを得ない。
オリンピックで金メダルをとるということはここまで凄まじいものなのかと、とことん思い知らされました。
「なにか」をつかむためにはここまでの徹底的な練習と準備、そして「犠牲」が必要なのだなと。
康介の真髄がここに!
★★★★★
アテネで大活躍の北島康介選手ですが彼が世界の頂点に上り詰める為には並外れた努力とコーチや「チーム北島」と呼ばれる最速を目指したプロフェッショナルたちの影の努力があったわけです。
クラブチームの中でもあまり目立っていい成績をとるわけでもなかった康介が世界一に輝くまでの軌跡がここに書かれています。
膝の関節が以上に内側に曲がってしまうという特殊な膝を持つ康介、この奇病も康介を世界一に導いた!すべてが康介の味方になっての世界一までのサクセスストーリーは必見です。
本のなかでの康介の「タイムが伸びなくてって言ってまわりの奴はなぜかきずいたらいなくなってた・・・なぜだろう?タイムなんて今年出なくても来年出せばいいじゃん!」っという言葉に心うたれました。
感動、自分を限界づけるのに性急でありはしないかと
★★★★★
大舞台に弱い日本選手。北島康介はそんな既成概念を破った。本書はその秘密を明らかにする。これは千里の馬と名伯楽たちの稀有な物語である。これは凄い話である。以前、2万個の実をつけるトマトが実現して驚嘆した。開発者は言った。「すべてのトマトはその可能性を持っている。しかし、環境の制約で可能性を狭めていく。もし、それらの制約を取ってやれば、巨樹のようなトマトの樹になるのだ」と。北島同様に白楽たちにも金メダルをあげたい。サブ伯楽の岩原は父に言われたという。「自分の頭のハエも追えないくせに、人さまのサポートもない」。メイン伯楽の平井や他の伯楽も同様だろう。国家は選手だけを顕彰せず、伯楽たちにも報いる想像力が必要だろう。それにしても、北島の強さの根源は心だろう。「タイムなんか今年出なくてたって、来年、出せば良いじゃん」と平凡な頃の少年康介は、友達が泳ぐのを止めるのを残念がったという。「自分を限界づけるのに性急でありはしないか」。本書はそう訴えている。
本は確かに
★★★☆☆
面白かったけど、「五輪でメダルを取る」「世界記録を出す」というアスリートはきわめて特殊な人間なんだな。
そういう「特殊な人間」はきわめて少数だし、世間一般から「評価」もされている。しかし、もともと「早く走れる」「早く泳げる」というようなことに俺は「だから何なの」という気持ちが強いから、「こうまでしないと五輪でメダルが取れない」「世界記録は作れない」ということがわかったのは面白かったけど、「なんかなあ」という気分。(~!~)
今後もプロジェクトは増えるのか?
★★★★☆
アテネオリンピックではこの本に書かれているように、技術的な面、精神的な面などについて最高の結果を出すことができたと思います。この結果を踏まえて将来が有望な選手をどんどんと支援するようなプロジェクトが増えることを期待します。
内容は少し専門的なので難しい面もありましたが、水泳をしている人は参考になるのではと勝手に感じました。