無題
★★★★★
これまで読んだプロ野球に関する本の中で、迷わず一番面白いと言える本でした。
プロ野球の「光と影」、「栄光と挫折」を鮮烈に見ることができました。
隣の芝生
★★★★☆
プロ野球選手になれる人はほんの一握り。そのなかでも活躍できるのはさらに少なくなる。ドラフトの順位ではない。改めてプロ野球の恐ろしさを感じた。だからこそ、人々は金を払って観るのだろうし、嫉妬にも似た応援をするのだろう。そこで潰れた選手も大多数は無言で消えていく。まだ、この本で取り上げられるくらいならいい方だ。ただ、新聞を賑わした選手が挫折していく様は人々の関心を集めるのは人間の心理として仕方のないことなのだろう。
二度目のプレイボールをいつかけるか
★★★★★
全章を通して感じたことは、
やっぱりプロで一流になるには強い精神力がいるんだなということ。
これは、単に野球だけではなく、社会全般に言えることだろう。
ドラフト前になると、「A選手はプロ向きだが、B選手はプロ向きとはいえない・・・」
とよく言われる。
この「プロ向き」という言葉がよくわかる本だと思う(特に丸尾選手の項)。
また、読んで思うのは、
スポーツ選手のセカンドキャリア(引退後の生活)についてということである。
ロッテの水上ほどの選手が引退後バイト生活なんて信じがたい。
隆盛を極めるプロ野球でこれなのだから、他のスポーツは推して知るべしなんだろう。
サッカー、ラグビー、バレーボール、バスケットとプロ化が進んでいるが、
セカンドキャリアの充実なくして、そのスポーツの隆盛はない。
日本のスポーツ界を憂える企業が、何かアクションを起こして欲しい。
テニスの錦織君をサポートしている盛田さんのような人が
(盛田氏がサポートしているのは、錦織君だけではない)、
いろんなスポーツに出てくることを期待する。
さて、振り返ってわが身のことだが、
「甲子園への遺言」と本書というすばらしいスポーツドキュメントというか
「人間の生き方」に関する本をこの数日で読んで、
「二度目のプレーボール」をかける日を
一日も早くと、気ばかりあせっている。
みんな野球が好きなんですよね
★★★★★
野球をプレーする姿しかなかなか想像できないプロ野球選手の心情が伝わってきました。
全ての選手がそれぞれのドラマを持っています。
そしてそのドラマがオムニバス形式で9章(延べ11人)紹介されています。
FA移籍しても全く活躍できなかった選手、入団時から期待されつつも活躍しきれなかった選手、
野球できる環境を求めアメリカからイタリア・中国へと渡り歩く選手、選手のことを知っていても知らなくても、
見事な構成と文章によって、その野球人生には感銘を受けるのではないでしょうか。
ファンの印象や想像から批判されることが多かった選手にも、
この本を読めば見方が変わってくるはずです。
プロ野球選手って本当にみんな野球が好きなんだなぁ、と改めて実感しました。
読み応えがありました。
★★★★★
私はプロ野球ファン初心者で、この本に出てくる選手は、
ほとんど知らない方だったのですが、それでも非常に面白く読めました。優れた文だと思います。
この本に登場する選手のファンだった方なら、最高に面白いと思います、
「ワガママ」「給料泥棒」などと批判を浴びた選手もいますが、
皆、野球が好きなんだと感動しました。
いい本です。オススメ。