女性に全く縁がなかったおたく男=電車男(山田孝之)は、電車の中で酔っ払いに絡まれた女性(中谷美紀)を助け、それがキッカケで彼女に恋を。それをインターネットの掲示板サイトに書き込んだところ、そのネットユーザー達から熱い応援を受けることに。はたして電車男は恋を成就できるのか!?
原作はおたく世代のリアルなラブストーリーとして楽しめたが、映画は少しそのリアルさに欠ける部分がある。例えば山田孝之のダサいおたく男の容貌は、旧世代おたくすぎてまるでマンガのようだし、服を脱ぎ捨てて走るなど、大げさすぎる演出も時には興ざめになる。でもそれを上回る感動があるのだ。絵文字の使い方もユニークだし、電車男を支えるネットユーザー達のエピソードも共感してしまうようなものばかり。観て損のないハートフルな作品だ。(横森文)
悩む人々のために
★★★★☆
ドラマは見ていないけれど、掲示板はリアルタイムで見ていました。
オタク文化について珍妙な描き方をしていたり、ノイズに満ちた2ちゃんねるがすごく浄化されちゃっているのが「住人」の人たちにはとても物足りないものだと思えますが・・・その後ろにある、もっと大事なものを描ききっていると思うのです。
ギャラリーの人々はそれぞれ失恋や、夫婦の対話不足とか、自分自身にも悩みを抱えています。応援しているうちに自分自身の悩みと向かい合う力を与えられていく。電車男とエルメスの恋が成就するところより、そんな周りの人々の姿にすごく心が温まるのです。
B級っぽい奇妙な映画だけど、2ちゃんねるから普遍的なものを読み取った良作だとおもいます。
ところで、「ストロベリー タイムス 杉浦幸の個人授業」という映画でそっくりなフィナーレを見たような気がするのですが。
全く面白くなかった
★☆☆☆☆
すべてが嘘臭い。そもそもネットの世界はあんな善人ばっかりじゃないだろ!もっと人間のドロドロした感情がむき出しになって渦巻いてるのがネットの世界だろ!あまりにも美化し過ぎです!一方で醜さもあり美しさもある。その両面を描いてこそ初めて作品になりうるんじゃないか?そうあって初めて作品に説得力が得られるんじゃないか?甘い。甘過ぎる。フジテレビは視聴者にとって甘いお菓子のような作品しか提供しない。だからそれを観て育った人間は甘えた視聴者にしかなり得ない。もっと甘いお菓子をくれと自らの快感を満たしてくれる作品を求め少しでも現実の厳しさを見せ付けられると拒否反応を示してしまう。嘘だと思うなら今現在放映中のドラマの掲示板を観たらいい。ああしろこうしろと要求して来るアホな視聴者の書き込みだらけだから。フジテレビにとって結局オタクも何もかもすべてが商売の道具に過ぎない。だからフジテレビが信用出来ない。
いるでしょこんなひと。
★★★★★
山田孝之さんのオタクの格好ぷりは、かなり見ものだと思います。
チャットをしている仲間たちも、複雑ながらも面白いです。
てか、英太さんの最後の名言はやばすぎです。
( ゚_゚)
★☆☆☆☆
やっぱり…女性向けに合わせるんじゃなくて、名無しさん達が作る地味なんだけど気持ちが良くなるような、一つになってる連帯感と電車男を思う気持ちと言葉の交わりと支え合う描写がしっかり描かれてこそ“電車男”だと思う。
綺麗に見せようと意識しすぎて肝心な描写を忘れちゃダメですって。
映画で見た時
★★★★☆
映画で見た時に、元は匿名掲示板から始まった物とはいえ、オタクへの偏見があったのが、現在はオタクへの抵抗が無くなったのは、この作品が映画になったのが、オタク偏見や匿名掲示板のアングラ性を変えた作品に思います。