本書は、前作「猫たちを救う犬」の後日談にあたる話だそうだ。
私は、この本に出てくる世にも不思議な“猫だすけワンコ『ジニー』”の活躍ぶりをＥＵＲＯニュースで見て、日本語訳された本も出版されている事を知り、帰国後早速読んでみた。（ちなみに世界各国で翻訳本が出版されているということも紹介していた）

それにしても動物愛護センターにいた不幸な一匹の犬に、この様な素晴らしい才能が潜んでいたことなど誰が想像しただろうか。

ジニーの飼い主であり、著者でもあるゴンザレス氏が言うとおり、ジニーは神様が地上に送り込んだ天使なのかもしれない。

そして猫を救うだけではなく、この天使は世界中に幸福を振りまくことの出来る救世主であるのかもしれないと思いたい。

私は前作を読まずに今作品を読んだが特に問題はなかった。でも、これを読むと前作も読みたくなる。２冊セットで読むのがベストでしょう。

今まで少なからず本を読んできたが、これほど驚きと感動に満ちたものは初めてだ。猫を救い、愛情を注ぐ、犬ジニー。「猫たちを救う犬」の続編にあたるが、読み返すたびにこれはフィクションなでは？と疑うほどの驚きがある。今まで「博愛」などの崇高な愛を持つのは人間だけだと信じていたが、その間違いにショックを受けた。この地球は人間のものではなく、一緒に生きる多くの生き物たちの物なのだ、と骨身にしみて感じた。一人でも多くの人に読んだ頂きたい。生き物へ対する見方が変わる貴重な一冊だ。