これからの建築のありかた
★★★★☆
「環境建築」読本の続版として出版された書籍である。
中村勉氏が委員長になり本書をまとめているため内容は専門的だが、文書自体はかなり噛み砕いて説明しているため、前知識がなくても容易に読み進めていくことができる。
全部で大きく6つのパートに分かれ、各界の著名な先生方が執筆しているので、「環境建築」という目標を達成するアプローチするという面では、ある考えに固執せずにあらゆる方面から柔軟な思考を持つことができる。
これからの建築・建設業界の考え方に「環境」というキーワードはなくてはならない存在のなか、本著はその道を開くきっかけになるはずである。