これからの働き方の概念を変えた
★★★★★
書店でずっと気になっていたのだが、
つい手にとってすぐに購入してしまった。
内容としては専門的なオフィスのファシリティ本ではなく、
働くすべての人が楽しくなるような
色々な工夫、アイデアが満載されていて、
すべて納得できるものだ。
働くと言う事の本質を問う画期的な本だが、
実際にこのアイデアを取り入れてくれる経営者が
どれくらい居るだろうか?と思うと、
せいぜいITベンチャーの社長だけだろうなぁと
思ってしまい自分はこのようなオフィスで
一生働けないんじゃないかと暗い気持ちにもなった。
頭を柔らかくして、働く環境(ワークプレース)を考えるのが、経営者、FMerの仕事。
★★★☆☆
○読み始めたきっかけ
快適なオフィス構築をライフワークと考えており、参考文献の一つとして読み始めました。こんなので
きないよ、と始めからアイディアを否定しない、ブレインストーミングのようなワークスペースのアイデ
ィア集です。実現が難しいアイディアが多いのですが、だからこそ「実現したら楽しそう。気持ち良さそ
う」と思えます。頭を柔らかくして、子供に戻って色々意見を出している姿が想像できます。
○心に残る言葉
p.37 働き方を考えるのは組織の上の方にいる人の役割である。そして、働き方にあった環境を構築す
るのはファシリティマネージャーの仕事である。
→経営者は社員の働く環境を整備する必要があると思います。ワークプレースはオフィスだけには限りま
せん。喫茶店や自宅、客先でも仕事ができます。ようはその仕事が一番しやすい場所と環境で行うことが
大切です。私はその環境構築ができるファシリティマネージャーになりたいと思いました。
○どんな人にお勧めか
経営者の方、オフィス構築に携わるデザイナー、プロジェクトマネージャーなど。
働きマンの居場所
★★★☆☆
理想のオフィスとは?を見つめ直すきっかけとなる良書です。
近年、働き方が「場所の分散」「時間の分散」「組織の分散」してきており、「STYLE(制度、手法)」「SPACE(空間)」「TOOL(道具)」の各面においてトータルに見直す必要があります。
積極的に労働環境のデザインを考えたい人にはおすすめです。
クリエイター向けのオフィス
★★★★★
仕事をするためのスペースには、
職種によって様々な機能や合理性などが求められるのでしょうが、
本書ではどちらかというとアイディア勝負の
クリエイティブな仕事をしている人向けのオフィスの紹介が多いようです。
既成概念に縛られない、柔軟な発想による
新しいオフィスの形。
そしてそこから生まれ来る、
『仕事』を考える一冊となっています。
自分の部屋にも、キッチンにも
★★★★★
たしかにこの本はワークスペースの事を書いているんだけど、その発想とかセンスは、自分のお部屋の改造にも大きく役立ってくれそう。
沢山載っている写真は、いろんな面白いオフィスの様子が満載で、覗き見気分にもなれます。なんでなんでしょうね、他人のテリトリーを見るのって楽しい。
「あ、こんな電話使ってるんだ」とか「カーテンの柄がカワイイ」なんて、本題とは違うところに目がいっちゃったりしてますけど。
デザイン業界とは、全く違う世界に住むわたしでですが、
読んでいると、かなり想像力をかき立てられます。