題名不可
★★★★☆
どうも題名が気に入らない。師の著作名でこれほど浅薄なものはないのではないか?やはりしっかりとした漢語調にしてほしかった。勿論、それをもって内容が浮薄なわけではないけれど、残念である。内容は老荘。まさに融通無碍である。現代世相が枝葉末節に走れば走るほど、有り難味がますではないか。中年の自殺が増えている。とにかく空しい人生で、精神逼塞状態であるのは、私とてまったく同様。しかし、自分の本源に帰る人、帰根を模索している疲れた精神を癒してくれるに違いない。願わくば、自殺を考えている同世代の心有る中年諸氏がこの本を手にとって翻意反転、生き抜く勇気を持することを切望する限りである。