～役行者にゆかりの寺社３６箇所をガイド。
内訳は、やはり奈良が最も多く２０で、金峯山寺、櫻本坊、龍泉寺などを含む。
次いで、大阪１０、京都・三重が各２、和歌山・滋賀の各１と続く。
各寺社について、４ページで解説されるとともに、
住所、URL、主な行事、拝観料などが示されています。
また、エリアごとに、付近の見どころ、詳細地図が掲載されて～～います。
04年GWに吉野を訪れたときは、この書籍をガイドブックとしたと思われるスタンプラリーが催されていました。～

先日「熊野古道の世界遺産登録」で熊野が急に有名になりましたが、私は逆に観光化された熊野よりももっと「ひなびた」修験道の霊場を探しておりました。
そのとき出会ったのがこの本です。
正直「役行者霊蹟札所巡礼」私も書店でタイトルを見たときは「とっつきにくい本」それが第一印象でした。

多くの本は霊場のリストは豊富ですがそこまでの地図や具体的交通アクセスの説明に乏しいです。
それに反してこの本は葛城山の役行者のゆかりの寺から金峯山、大峯山系の寺寺、そして後世に関西で修験者が活躍した多くの寺寺が詳細まで記された「地図やアクセスガイド付き」で、また寺の和尚さんの「一言」があるのもうれしいです。

関西で霊場めぐりを計画されている方には、近畿各県にある役行者ゆかりの36寺が集まり巡拝霊場が結成された、そのいきさつ等も載っており価格的にもお勧めですし、私もこれを見てどの寺に一度行こうか思案しています。
もちろん役行者や神道、密教とのかかわりも初歩的なところから書かれています。