銀行に媚び過ぎた内容では?
★★☆☆☆
先に厳しい見方をすれば、銀行出身者が、銀行に媚びている内容にしか思えません。銀行が昨今融資をしにくくなっていることを、銀行のみの責任にするわけにはいかないのは当然のことですが、中小企業が今後とも生きていくために必要なことは「銀行に取り入って融資を得る努力をする」以前に「銀行が自然に来るように自らを改善する」ことであり、何をするにも銀行を見るという視点は、どの道中小企業向け融資を今後圧縮する金融機関に対して特に意味はないと思うのですが…。銀行出身の方の視点ですから、そういうものなのかもしれませんが。
また、財務を業務としている私の知る限り、この本に書いてあることは5年以上前の融資知識が前提になっているように思います。その代り、今も昔も変わらない融資の基本知識については、とても整理されて読みやすいものでした。