ほぼオールカラーでよかったです
★★★★☆
「色」をテーマとしている書籍のなかには、中身が白黒印刷でがっかりするものが多いのですが、これはほぼオールカラー。世界各国で、それぞれの「色」が実際にどのような形で使われているか、写真や絵画資料が比較的たくさん掲載されています。
また、文字通り世界各地域の情報が載っており、アフリカや中南米、オセアニアもしっかり触れられています。
難をいえば、世界各地域の情報を載せているがゆえに、情報が雑多な感じで並んでいるという印象もあります(一つ一つの情報が少し薄い感も)。
また、天然の染料・顔料に主眼がおかれているためか、近代以降(科学的に染料・顔料が作れるようになった時代)の情報があまり載っていません。
ただ、色がきれいで、「広く」世界の色と文化について学ぶ最初の本としては最適だと思います。