著者は、鹿島建設(株)の小堀研究室の地震地盤研究部部長です。地震学･地震工学の専門家として、学会などの委員会で活躍されている現役の研究者です。

データを収集し、分析し、色眼鏡をかけることなくデータをして語らしめ、真実を求める。それこそが、真の科学的なアプローチです。この本では、関東大震災当時の様々な記録を丹念に紐解き、それを行っています。まさに、科学は、このような一歩から進むのです。

また、氏は、ときどき雑誌などで、分かりやすい地震対策解説をされています。市民にとって、信頼でき防災意識の高い方の地震研究者のお名前を記憶して、その方々の発する情報に耳を傾けることに価値があります。武村氏は、十分それに値する研究者の方です。

é-¢æ±ã«ä½ã‚€äººã¯ã€Œã„つか自分は大きな地震に遭うかも」と心のどã"かで思っているのでは？

本書は地震の襲来ã‚'予言ã-て、イタズラに不安感ã‚'ç...½ã‚‹ã‚ˆã†ãªã‚‚のではありませã‚"。どちらかと言えば淡ã€...と過去の記録ã‚'ひも解いて、80å¹'前のé-¢æ±å¤§éœ‡ç½ã¨ã„う巨大地震災害とは「実際にはどのようなものだったのか？」という地é"なç "究の成果です。一般にç "究書の類いは退屈で難解なものですが、è'-è€...は平æ˜"に語りかã'てくれます。

特に驚いたのはé-¢æ±å¤§éœ‡ç½ã®è¢«å®³ãŒã€æ•°åˆ†é-"éš"で起ã"ったï¼"回の地震（本震・余震）の被害であったã"とです。ã-かも余震が数カ月後まで数回あり、どれも阪神淡路クラスの地震であったらã-いã"ともショックでã-た。阪神淡路の震災といえばå½"時、ほã‚"の数キロ、数百メートルの差で、å...¨å£Šã-ã!¦ã„る家と被害のない家があったã"とã‚'不思議に思っていまã-た。ã"のç-'問にç­"えるように、本書では「眼に見るã"とのできない地下の構造と揺れのé-¢ä¿‚性」についても述べられています。東京市（å½"時）の被害状況ã‚'ç"ºåŒºã"とに分析ã-、地下構造とのé-¢ä¿‚ã‚'指æ'˜ã-ています。

現代人である私も「眼に見える風景がすべて」と思いがちです。ã-かã-、都市構造の変åŒ-が覆い隠ã-た「過去」に興å'³ã‚'持つã"とも防災意識とã-て大切なã"とであるとç-›åˆ‡ã«æ„Ÿã˜ã¾ã-た。「記憶の風åŒ-」が最も恐ろã-いã"となのかもã-れませã‚"。