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バーダー・マインホフ 理想の果てに [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: Happinet(SB)(D)
Amazon.co.jpで確認
映像的には面白いが。 ★★★☆☆
ドイツ赤軍派の行動の軌跡を映像化だが、あくまでも表層をなぞっているだけなので、これだけみても理解できることは少ない。あくまでも簡単な参考資料の一つか。ただ、日本の連合赤軍のケースなどは映像化しても孤立化した山岳ベースでの陰湿な同志リンチ殺人がメインとなる暗く悲惨な作品となってしまうのに対して。こちらの方は活動が映画としてもそれなりに楽しめる程度のスリルあるものとなっているのは興味深い。いずれにせよ、当時の社会背景や状況、かれらドイツ赤軍派が何を主張していたのか、などをもっと掘り下げ様々な資料から判断していかないと、真実を理解するのは難しい。この映画だけで何かが理解できたように勘違いしないことが一番重要。
指導者不在の革命集団 ★★★☆☆
”バーダー・マインホフ グルッペ”という存在は知ってはいたが
、まさかこのような「集団」だったとは・・。勉強になりました。
特にリーダーと思えるバーダーがひどい。ただのハネッ返り野郎で
暴れたいだけの人間にしか見えない。悪く言えば、チンピラ同然。
決定的にダメだと思ったのはパレスチナでの軍事教練の部分。裸で
寝転ぶは、態度はでかいはで、パレスチナ人をバカにしているとし
か思えない。あのような自己中心的な態度は嫌われる欧米人の典型
と言っていい。”ゲルマン魂”どころか、ただのヒッピーではない
か。反米が聞いてあきれる。”戦争ごっこ”は我が家でやれよ。

中東では客人をもてなすホスピタリティーは美徳とされる。客人だ
からゲリラの人々も我慢しているが、内心は”クソども!”と思っ
ていただろう。マインホフの旦那はまじめな人だから、彼らはそこ
を見抜いていたから逃がしてやった。

革命も所詮は人がやること。人を引き付ける指導者が重要である。
ロベス・ピエール、ホー・チ・ミン、フィデル・カストロ、マイケ
ル・コリンズ・・皆、真面目で実直な庶民的人柄が好かれていた。
革命を成功させるには、血気盛んでハネッ返りの連中を上手にまと
めあげ、コントロールできる優秀な指導者が必要である。
そして何よりも、将来に関しては理想を描き出し、今に対しては徹
底して現実主義でいられるだけの強靭な精神が必要である。

バーダー・マインホフグループにはそういう指導者がいなかった。
(日本の連合赤軍も、森・永田が指導者に相応しくない、偏狭で猜
疑心の塊のような人物であったことが、現実主義の目線が欠落して
いたことが、ああいった粛清の悲劇を生んだ)



時代の鬼っ子バーダー・マインホフは哀れだ・・。 ★★★☆☆
あらゆる歴史上の出来事が後世の論評を受ける。だがソ連邦の崩壊、開放経済を推進する中国という現実の前に、1960〜70年代の若者の反体制運動(とりわけ極左思想の)だけは正当に批評されるとは思えない。どう切りとってもピエロ的に見えてしまうに違いないからだ。そう考えていた私に、淡々と事実を積み重ねていくドキュメンタリー手法で描いたウリ・エデルの『バーダー・マインホフ 理想の果てに』は“一つの見解に誘導することを避ける”適切な撮り方だと思えた。銀行強盗、誘拐、爆破とバーダー・マインホフのテロ行為は現実遊離したように見えるが、若者(学生も労働者も)の多くがヴェトナム戦争の不当さにひりつくような焦燥と危機感を抱いていた時代の特殊性を抜きには理解できないものだろう。これは若松孝二の『実録・連合赤軍〜あさま山荘への道程』も同様だ。余談だがこの映画の中で、籠城したメンバーの一人がニクソンの訪中に驚愕するシーンが出てくるが、知らないうちに時代に取り残さてしまう哀れさが描かれ秀逸だった。バーダー・マインホフグループにとっても、デタント、そして冷戦の終結に向かう時代の流れに、まるで蟷螂の斧で立ち向っていく哀れさが感じられて堪らなかった。ただドイツにおいてナチズムとともに負の遺産と云われるバーダー・マインホフ事件が、いま何故映画化されることになったのか、その背景が知りたいところだけど。
ネオドキュメンタリータッチで観る者の判断に委ねる映画 ★★★★☆
若松孝二が連合赤軍をテーマにした作品を発表したのは記憶に新しいが、これは西独赤軍RAFをテーマにした映画。イタリアの赤い旅団のモロ誘拐を扱ったマルコ・ベラッキオの「夜よこんにちは」と併せ、これで、奇しくも第2次大戦時の三国同盟締結の国々で70年代に存在した極左革命組織についての映画を目にする事となったが、他の2作に比べると今作はかなり鑑賞感が違う。
かっての熱烈なシンパとして自身のオトシマエを付けて見せた若松作品や、自らの政治信念と理想社会実現の為には殺人も厭わない事へのテロリスト側からの疑念と葛藤を描いたベラッキオ作品に対して、極力感情を排したようなネオ・ドキュメンタリーなタッチ、作り手側の“あの時代”への思いや拘りがダイレクトに語られている訳でもない。社会人として文化的な日常を送りながら、シュライヤ―誘拐を始め、爆弾事件、警察との市街戦ら、次々と事件を引き起こしていく彼ら、スポーツカーに乗りまわし拳銃をぶっ放すと言うまるでアクション映画と見間違うようなシーンもある。原作者は彼らをよく知るジャーナリスト、他者から過大評価されていたカルト集団だったと突き放すが、監督がメイキングで語っているように、ある特定の方向性を持たす事を避け、観る者の判断に委ねる映画となっている。
シュライヤ―誘拐とRAF幹部たちの獄中自殺については、かって、ファスビンターやシュレンドルフら西ドイツの名監督によるドキュメンタリーの秀作「秋のドイツ」でも取り上げられていた。今作では自殺として扱われていたが、未だ国家権力による謀殺説が消えぬ顛末と言論封殺とマス・ヒステリーへの恐怖を描いたこちらの作品も、関心のある方にはお薦めしたい。
ドイツ赤軍の闘争史をリアルに描写 ★★★★★
反権力・反資本主義・反戦という理想を掲げ、学生運動を展開していたドイ
ツの若者たちは、1970年にドイツ赤軍(RAF)を立ち上げます。中心メンバーはジャー
ナリストのバーダーとマインホフ。彼らは世界を変えようと理想に燃えていましたが、
次第に組織を拡大させ過激な行動をとるようになります。銀行強盗や要人暗殺な
ど次々と重大な事件を起こし、やがて逮捕。彼らの理想の行きつく先は…

「ドイツ赤軍の闘争史」というあまりなじみのないテーマの作品ですが、ストーリー
がテンポよく展開していき引き込まれました。映像も凝っています。特に抗議デモや
銃撃戦のシーンなどは非常にリアルに描かれています。