当時のクールというキーワード
★★★★★
'66の「マシュケナダ」が大ヒットした後の二枚目(1967年作)。
この二枚目、個人的には彼らのアルバムの中でも屈指の一枚だと思います。ジョビンを初めとして採り上げている曲がとてもクールで、ビートルズなどのポップソングなどはここにはありません。アレンジもジャズっぽい洗練された感じが、とても心地よい涼風を運んできます。全10曲収録時間の短さも、逆にすっきりしていて潔く、何度聴いても飽きがきません。特にジョアン・ジルベルト作曲の「BIM−BOM」は元々の素朴で静かな質感は残しつつ、女性スキャットを交え品の良い華やかさをプラスしている辺り、当時のセルジオの冴え渡ったセンスが感じられて、大好きです。
ジャケもいかにもブラジルっぽいし、みんな若々しくカッコイイですね。