技術を伝えるには相手のテンプレートをまず理解することが大切
★★★★☆
技術の伝え方という題名どおりに、如何にして技術を伝えるかを
伝える側の視点から丁寧に例を交えて説明しています。
本書では伝えられる側に受け皿(テンプレート)に合わせることが
大切だと説いています。
伝えるためのポイントを以下の5つにまとめています。
1. まず体験させる
2. はじめに全体を説明する
3. 結果を必ず確認する
4. 一度にすべてを伝える必要はない
5. 個人はそれぞれ異なることを意識する
本書を読んで感じたのは、伝えられる側が技術を学びたいと思わないと
技術の伝承は難しいということです。
新入社員の育て方に迷って本書を取ったのですが、まず実践してみようと思います。
もし上手くいかなかったらコーチング関連の本を読もうと思います。
技術を途絶えさせないために必要なのは知識と・・・
★★★★☆
畑村洋太郎氏が、技術をどのように伝えていくのか、また技術を伝えられることで人はどのように成長していくのかを提起しています。
恐らく日本のどの企業でも直面している問題であり、技術を伝えていくことがどれほど重要である一方、どんなにこれが難しいことか、嫌というほど感じているはずです。
しかし、重要性が分かっているといいながら、目の前の利益や業務量に捉われて行動を起こせていないか、何をやるのが効果的なのか全くわからない、未だそのような状況にあると思われます。
本書の方法論は、一般化されていてどの業界でも使えるところまで落としこまれていると思います。
しかし、このような良書があっても、実際に具体化するのは企業であり、個人です。
最終的には組織や個人のやる気や情熱に頼らざるを得ないところにもどかしさを感じてしまいました。
文章まわりで生きている人にこそ、読んでほしい1冊。
★★★★★
わたくしは本づくり(編集)が専門です。
本づくりの技術は、どこかで失われてしまっています。
これは日々、痛感します。
「これは本じゃないよね」という本が平気で書店に並んでいます。
わたくしは小説も書くので、小説を書くという分野でも、
技術が伝わっていないのが、わかります。
これは小説とは言えないよね、というナニモノかが、
世の中に、あふれかえっています。
本も、小説も、人身事故を起こさないから、
大きな社会的な問題になっていない、だけのことです。
生産現場での話だから、ワタシハ関係ナイと
思わないで、本の周辺に生息しているみなさんにも
ぜひ、読んでいただきたい1冊です。
小説を書きたい人に、オススメの本が何かありますかと
聞かれたときには、この本を推薦しています。
そういう読み方もできる本です。
相手のことを考える
★★★★☆
何かを人に伝えるときには、
「伝える相手のことを考える」
簡単に言ってしまえば、この一言に尽きます。
これだけを聞くと、そんなの当たり前だって感じると思いますが、
実際に実行するのは、結構難しい。
本書は、その難しさと具体的な解決方法を、
まさに読み手である私たちにわかり易い言葉で紹介しています。
組織、技術といった言葉に関係なく、
伝えることの難しさを実感したことのある方は、ぜひ一読してみてください。
伝わるとは、相手の側から見ること。
★★★★☆
大切なのは、相手の気づき。
技術を伝えるとは 事柄を伝達した後の「相手が
見える景色」が大事とのこと。
(イメージできるか否か?)だと思います。
確信ともいいかえることができるのではないでしょうか
それによって行動も変わる。
わかりやすい表現でよくわかりました。