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嵐の中の教会―ヒトラーと戦った教会の物語 (新教新書)

価格: ¥998
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新教出版社
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ヒトラー政権の弾圧にも屈しなかった村人の信仰の強さが印象に ★★★★★
新任のグラント牧師が、ナチスの親衛隊によって逮捕され、最後は強制収用所に送られてしまいます。それにもかかわらず、リンデンコップ村のキリスト教会の信者たちは、聖書を読み神の言葉を学ぶために集うことで、信仰を守ろうとします。死も恐れない若い新任の牧師が、福音の力に目覚める村人たちに勇気を与え、ナチスドイツの理不尽な弾圧にも屈せず、信仰を捨てないように村人たちを導いていく物語です。

この史実にもとずいたドイツ田舎の教会物語は、その後も人々に語りつがれ、戦争という辛い経験の中でも死線を越えて人々は信仰を守りぬいていきます。ふつうの人々に、なぜそのような力が備わり耐え抜くことができたのか。とても興味深いテーマになっています。

この物語をぜひ演劇にしてみたい、という元高校教師の方からの依頼で、私は劇の台本を書かせてもらいました。その仕事の途中、戯曲にまとめるときの想像力によって、よりこの物語のもつ信仰心の不思議さを理解できたように感じました。

内容を読み込む内に、死の恐怖を乗り越えることのできる力はいったいどこからくるのだろうか。その答が理解できたように思います。ルターのいう聖書の言葉に帰る。この福音思想がまさにこの物語に隠されているということに。真の信仰を模索する教会の信仰者はもとより、信仰とは縁のない人であっても、だれもが一度は読むべき名作であると感じました。人間のもつ潜在能力の深さに、あらためておどろかされ感銘を受けた名著といえましょう。
実話を題材にした時代小説 ★★★★★
 この小説は1932-35年に、ドイツのある田舎町でおこった出来事を題材にしています。1933年に首相になったヒトラーは全国民を支配するためにドイツのキリスト教会をも支配しようとしました。教会の指導者たちの多くが捕らえられ、代わりに「ドイツ的キリスト者」というヒトラー好みの「信仰」を持つ人たちが教会の要職につけられていきました。

 物語の舞台であるリンデンコップ村でも、ナチス党員の軍靴の音が聞こえるようになり、盗聴や検閲が行われ、反対者が強制収容所に連行されるようなことが起こります。これは、そんな村の教会に赴任したグルント牧師がナチスの圧力に抗した記録です。彼は、デモやボイコットをしたわけではありません。時代がどんなに暗くても、圧力に屈せず自分の信仰を曲げない。ただそれだけのことに心を打つものがあります。