本来KATOから出版すべきものだろう
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機芸出版社の「DCCマニュアル2009」とともに購入
KATOからDCC機器が発売になり相当期間が経過したのもかかわらず、同社からはデコーダマニュアル(それも悪訳文)程度のみ
DCCを本気で普及させたいのなら、本来KATOから発売されて然るべきの本であろう。
冒頭はDCCを実際に楽しまれている方々の紹介、次にDCCならではの運転方法と、
順を追って読者をDCCに案内しており、初心者にも読みやすい本だと思う。
車両のみならずアクセサリデコーダ、サウンドデコーダについても踏み込んだ解説がされている。
DCCや電気、電子の知識が無くても読み進むうちにDCCをやりたくなるはずです。
これからDCCをはじめようと思われる方には大いに参考になる本。
DCCマニュアル2009も一緒に購入されてはいかがでしょうか。
DCC初の専門書
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なぜ今までこのような本がなかったのだろうか?
DCC初の"わかりやすい"専門書。
文字だけでなく、写真中心での解説が素晴らしい。
DCCの入門機であるD101について余す事なく解説。
NからHOまで主要メーカーの製品にデコーダー搭載方法を解説。
汎用デコーダーなど、非常に興味深く、ある意味、これぞフレンドリーデコーダー。
KATOの解説書を見てもわかりにくかったポイントへのデコーダー搭載方法も完璧に解説。
ポイント用のコネクター、フィーダーを繋いでおけば、フロアー運転でも簡単にポイントをDCC化。
実践してみたが、気分でレイアウトを変えたくなるフロアー運転にもってこいの方法であった。
極めつけはサウンド。
今まで存在は知っていたが、手を出せなかった世界がわかりやすく、解説。
手を出すと病みつきに・・・。
100点を超え、200点の出来の本書。
有名ライターと工学系では有名なオーム社のコラボ。
安心して読める一冊でした。
DCC化技術100%、まさに実践的DCC化!
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自分の鉄道模型をDCC化しようかなと考える人はそれなりに鉄道模型歴のある人であろう。よって、鉄道模型の魅力とは、とか、ゲージとは、などはいまさら必要無い場合がほとんど。知りたい情報はDCC化の方法論である。
本書の内容はDCCの電気的知識に始まり、車両への回路設置方法、コントールの方法など、DCCの技術論に特化しており、無駄が無い。さすがは電気のオーム社である。
さて、自分もそうであるが、モデラーがDCC化になかなか踏み込めないのは、自分のコレクションが特に車両において各社製品が混在していることではないだろうか。
純正オプション設定されているKATO製ならいいが、TOMIXは?MICRO ACEは?はたまたGMキットは?これら他社製品をDCC化できなきゃ一緒に走らせられないではないか、ということ。
その点、本書はこれらの他社製品に対するDCC化もしっかりフォロー。他社製品の動力車、ライト類を備える先頭車などのDCC化もしっかり解説。
今のNゲージ界ではもはや無視できない鉄道コレクションシリーズにもDCCを設置。本書を応用すれば大抵何でもDCC化が可能と思える。
次に線路であるが、やはりKATOユニトラックなら心配無いだろうが、歴史が長くてユーザーの多いTOMIXファイントラック系の場合はどうか。TOMIXのポイントにDCC電流を流して走らせられるのか?と思うが、本書があればやはり大丈夫である。
DCC以外の余計な情報がなく、100%DCC化技術論に特化した内容で無駄がなく、DCC化を検討しているモデラーにはぜひお勧めしたい。