THE BOOMが世界に
★★★★★
このアルバムから、ブームの世界が一気に開けていきました。「真夏の奇蹟」や「幸せであるように」などです。その一方で「つばき」や「帽子の行方」など、唱歌のような曲もあります。
私のおススメは「月さえも眠る夜」と「有罪」です。ブームの愛のスケールの大きさを感じられます。
新しいBOOMここに
★★★★★
サンバ、ケチャ、ブラジル音楽を存分に集結したアルバムです。
とにかっく、聴き飽きない。
収録曲もたくさんあり、ぜひ聴いてもらいたい。
今までとは違うBOOMがはっきりとうつっています。
「いいあんべえ」は沖縄民謡なんだけど新鮮で踊れます。
「幸せあるように」「目覚めのメロディ」といった静でゆったりできるソングも良いですし、
「有罪」「雪虫」のような悲しい曲。
「真夏の奇跡」「月さえも眠る夜」といったスカから完全に脱皮した
初めて聴くようなテンポのシングル曲など、名曲が目白押し!
聴かなきゃ損!に近いですが、おそらく好き嫌いはハッキリ分かれそう。
興味がある方はぜひ聴いてみて下さい。
これぞ日本のソウルミュージック
★★★★☆
この頃のTHE BOOMはジャケットも抜群。迫力がありバンドとしてスケールアップした事が伝わってきます。
私はTHE BOOMの特別なファンではありません。普段は黒人音楽を少々聴いたりするのですが、
では日本のソウルミュージックとは、と問われれば真っ先にこのバンドが思い浮かびます。
最初は「星のラブレターが何で沖縄やねん」とか思ってたんですが、
今や沖縄テイストは誰でも入れてるし、「島唄」は沖縄を超えて日本の代表曲になりました。
沖縄でもブラジルでもスカでも、魂を揺さぶるリズムを探究し、
昔から定評のある魂を込めた歌詞をのせて、魂を込めて歌と演奏する。
これをソウルミュージックと言わずして、と思います。
そう感じさせるようになるTHE BOOM第2章の第1弾。
熱唱「幸せであるように」が大推薦。
所信表明演説?
★★★★☆
「THE BOOMは生まれ変わります」という宣言であるととれるアルバムだと思います。
「星のラブレター最高!」と言うような、いわゆる"バンド"としてのTHE BOOMが好きだった人はこのアルバムで
完全にサヨナラしただろうし逆にこのアルバムに惚れた人はこの後のインドネシア、ブラジル、エレクトロニカ(?)、
ポエトリーリーディング、そして沖縄回帰と言う展開にもついて行くフレキシブルさを
持ってしまっているのではないでしょうか。
なんにしても宮沢和史という人の音楽に対しての貪欲さを見せつけられる1枚だと思います。
古い"顔"を捨てた再スタート
★★★★☆
THE BOOMの5thアルバム。
4thアルバム「思春期」で、ある種のスランプに陥って(と個人的には感じている)見えない出口を彷徨い探している最中の作品という印象がある。デビュー当初のスカから脱却しようとして失敗(?)し、どこへ向かいたいのか不安になっているようなイメージを初めて聴いたときに感じたように思う。
そんなアルバムも時間が経ってから聴くとまた違った印象を受ける。タイトルの意味も確定できない"顔"ではなく、これまでの"顔"を脱して新たな境地に向かうという意味だったのかもしれない。
長々書いたが、要するにこれまでの作品とは明らかに違うTHE BOOMがこのアルバムからスタートしたのだと思います。